柴苓湯(さいれいとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 熱が上がったり下がったりがある、脇腹が張って苦しい、長引く感染症全般で、むくみのつよいもの、胃にぽちゃぽちゃ水がたまる人。下痢、嘔吐などがある人、喉の渇く人。

小柴胡湯と五苓散の合剤です。したがって、小柴胡湯と五苓散の症状が重なっている人に使います。

ツムラ・クラシエ・コタローの114番です。

入っている生薬とその狙い

柴胡(さいこ):脇腹の苦しさをとる。体内部の熱を取る。炎症を抑える。

黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。

半夏(はんげ):咳を止める。痰を止める。吐き気を止める。

人参(にんじん):胃腸を調える。咳を止める。

甘草(かんぞう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

沢瀉(たくしゃ):体内に余分にたまった水を排尿によって治す。水の流れが悪いことによる頭重感、めまい、耳鳴りを治す。

白朮(びゃくじゅつ):胃腸の働きを改善して食欲不振、腹部膨満、下痢を治す。体表と腹部の余計な水分を取り除く

茯苓(ぶくりょう):胃腸の機能を高めて、胃にたまった水を取り除く。むくみを治す。水が滞ることによる精神不安を治す。

猪苓(ちょれい):排尿によって膀胱炎、浮腫、水腫を治す。口渇も治す。

桂皮(けいひ):気と血を巡らせる作用で利水薬の効果を高める。

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