大建中湯(だいけんちゅうとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 体力がなく、おなかの冷えた人の腹痛
  2. 体力がなく、おなかの冷えた人の腹部膨満

小建中湯、黄耆建中湯とは膠飴しか共通しておらず、構成がかなり異なる処方です。胃腸を温め、胃腸の動きを治す処方です。原典では蜀椒が用いられていますが、日本の処方は蜀椒の代用でより薬効が強いとされている山椒が用いられています。

生薬をみるとほとんど中華料理ですね笑。

処方箋薬ではツムラ・クラシエ・コタローの番号100番。

入っている生薬とその狙い

乾姜(かんきょう):体を温める。下半身の冷えに使う。胃腸を温め腹痛、腰痛、頻尿を治す。

蜀椒(しょくしょう):胃腸を温め、冷えによる痛みを治す。 消化管に寄生する寄生虫による腹痛を治す。 嘔吐、水溶性下痢を治す。蜀椒+乾姜で胃腸を温め、機能を促進する効果。蜀椒+人参で胃腸の冷えを治し、腹痛を治すなどの効果。

人参(にんじん):気を補うのに高い効果があり、胃腸系、呼吸器系を活性化する。下痢を治し、消化を促進する。体力をつける。

膠飴(こうい):胃腸を整える。 体に潤いを与える。

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