竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)

エキス剤
スポンサーリンク
スポンサーリンク

処方する患者さんのイメージ

  1. 弱った人の長引く風邪
  2. 不安、不眠、神経過敏

基本構造は二陳湯です。小柴胡湯の生薬が大棗以外すべて入っていて柴胡剤でもあります。小柴胡湯+咳に効く生薬の構成であり、咳に特化した小柴胡湯である柴朴湯に似ていると考えてもよさそうです。

ツムラ・クラシエ・コタローの91番です。

入っている生薬とその狙い

竹筎(ちくじょ):内臓の熱をとり、去痰する、吐き気を止める。

麦門冬(ばくもんどう):肺を潤して、乾いた咳を止める。 体の水分を補う。水分不足で発熱するのを治す。

柴胡(さいこ):長引くかぜやその他感染症、炎症疾患で微熱や熱の上がり下がりがあるもの熱を下げる。腹部症状で両脇の痛み、張りのあるものの緩和。体内部の熱を取る。炎症を抑える。

黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。

枳実(きじつ):胃と肺の機能低下による咳を治す。

半夏(はんげ):咳を止める。特に痰がらみの咳の湿りをとって、痰を切り咳を止める。胃の機能を調え、胃に水がたまるのを治し、吐き気を止める。

陳皮(ちんぴ):肺の湿りをとり、咳を治す。痰を除く。

桔梗(ききょう):粘性の痰を伴う咳を治す排膿を促す。ものもらい、蓄膿症、肺膿瘍、その他化膿性疾患に用いるのどの痛みを治す。

香附子(こうぶし):気の滞りを治し、胃腸機能を高める、頭痛を治す、胸のつかえを治す。耳閉感を治す。

茯苓(ぶくりょう):胃腸の機能を高めて、胃にたまった水を取り除く。むくみを治す。水が滞ることによる精神不安を治す。

人参(にんじん):気を補うのに高い効果があり、胃腸系、呼吸器系を活性化する。下痢を治し、消化を促進する。体力をつける。肺機能を高める。咳を止め、痰を切る。

甘草(かんぞう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

コメント