メキシコ、カンクンへ旅行してきました。ANAのマイルでメキシコシティまでのチケットを確保し、その先はメキシコ第3の航空会社、インテルジェットの国内線を利用した記録です。情報は2019年10月23日現在です。
インテルジェットはメキシコシティ第1ターミナル発着
日本からカンクンに行くにはいくつかルートがあります。メジャーなのはアエロメヒコの成田-メキシコシティ便を使い、メキシコシティでそのままアエロメヒコの国内線に乗り継ぐルート、アメリカの航空会社でアメリカのどこかで乗り継いでアメリカから直接カンクンに入るルートがあります。普通にチケットを取るとなかなかインテルジェットを使う機会はありません。
今回はANAのマイルがたまっていたのでANAのマイルが使えるルートを探しました。ANAのマイルを使うとなると、スターアライアンスのANAかユナイテッドエアラインでアメリカのどこかへ飛び、そこからユナイテッドでカンクンに飛ぶのが、一気にマイルで取れる可能性があるのですが、残念ながら、席がなく取れず。代わりに、メキシコシティまで飛んで、そこから国内線を別に取る方法を模索しました。
まずは日本からメキシコシティのチケットをマイルで確保。最初に確保できたのは行きは成田発サンフランシスコ経由メキシコシティ行き、帰りはメキシコシティ-成田直行便でした。メキシコシティ着はユナイテッドで第1ターミナル着。帰りはANAで、これも第1ターミナル発です。
メキシコシティ・ベニートフアレス国際空港では、アエロメヒコやデルタ航空などスカイチーム以外の航空会社は第1ターミナル、アエロメヒコは第2ターミナル発着です。日本からメキシコ国内線を利用するとすると、日本に乗り入れているアエロメヒコが圧倒的にメジャーかと思いますが、アエロメヒコ以外でメキシコシティ入りすると乗り継ぎでターミナルを移動する必要があってかなり不便です。
そこで、他の航空会社の選択枝がないか、探してみて見つけたのがインテルジェットでした。インテルジェットは第1ターミナル発着、メキシコシティ-カンクン間の便数も多く、しかもANAとの乗り継ぎでスルーチェックインできるとありました。これは使わない手はありません。
予約
日本からWeb上で問題なくできます。
日本語のページはありませんが、簡単な英語ができれば問題ありません。ルートを選び、日付を指定します。便と料金プランが出てくるので選択します。今回は便の変更がありうるので変更可能な料金を選択。便と料金プランを選んだら座席指定です。その後は支払いのページ。クレジットカードで支払います。郵便番号の入力が日本の実情に合っていなくて、7桁入力すると先に進めず、戸惑いました。また仕様が変わっているかもしれませんが、7桁入力してはじかれた場合は最初の5桁を入れておけば問題なく次に進めます。あとは今回の旅行はダイビング旅行で荷物が多いので、追加でダイビング器材用の追加料金を前払いしておきました。
予約変更
旅行2ヶ月前に、成田発のメキシコシティ直行便のマイル用の席に空きができたので、往復とも成田メキシコシティ直行便に変更しました。それにともなって、メキシコシティ着が大幅に早まったので、国内線も変更することにしました。
便の変更もweb上で簡単にできます。今回はもともと予約変更可能なプランにしていました。ただしバグなのかなにかはわかりませんが、便を変更した後の座席指定だけはできなかったです。最初は変更した便のみ、座席指定できなかったのですが、何度か試みるために自分の旅程のページを開けていたら、変更していない帰りの便の座席指定まで外れてしまい、結局、その後は座席指定できなかったです。メールなどで連絡すれば、できたかもしれませんが、面倒だったのでそれは確認していません。
また、旅行当日にわかりましたが、座席指定ができていない状態だったため、通常48時間前からできるオンラインチェックインはできなくなっていました。どちらにしろ今回の旅行は預け荷物もあってチェックインには並ばないといけないですし、メキシコシティ-カンクンは飛行時間2時間で、どの席でも大して変わらないので、これはそんなに影響なかったです。
往路
成田空港でスルーチェックイン
旅行当日。まずは成田空港でANAのメキシコシティ行きにチェックインします。ANAのウェブサイトではスルーチェックインできるとありましたが、実際にチェックインカウンターでスルーチェックインができるかスタッフに確認すると戸惑っている様子。インテルジェットのeチケット控えに、便名のアルファベットが書かれておらず、それが知りたいと。13桁の航空券番号でもダメと。幸いインテルジェットの便名の記号は「4O」であることがわかっていたので、乗り継ぎたいのは「4O2300」と伝えると、やはりスルーチェックインの手続きができることがわかりました。インテルジェットの搭乗券をもらい、荷物もカンクンまでのタグがつけられます。ただし、前にアエロメヒコで旅行したときに、メキシコ入国の時にはスルーチェックインでも一度荷物を引き取って税関検査を受ける必要があったので、それを確認。やはり、一度メキシコシティで引き取りが必要でした。
メキシコシティ第1ターミナルでの乗り継ぎ
成田からはるばるANA便でメキシコシティ到着です。
ANAの搭乗記はこちら。
税関・預け荷物検査
入国手続きをすませ、ターンテーブルで荷物で荷物を引き取ります。荷物を引き取ったら、すぐ近くにある税関とバゲージクレーム出口を通過せずに、ターンテーブルを左手にみてどんどん奥に進みます。ANAのホームページの空港案内によると、一番奥に乗り継ぎ客専用の税関があるはずでした。しかしそこは、乗り継ぎ客の荷物を預けるための荷物検査場。乗り継ぎはここでいいのかと聞くと、少し戻って税関検査をやるように言われました。
少し戻ってみると、大きな台がロの字に置かれたスペースがあり、ここが税関とわかりました。ここに荷物をのせてしばらく順番を待っていると、税関職員が来て検査を始めました。つまり、第1ターミナルで乗り継ぎをする場合、nothing to declare(免税)のレーンはなく、全員が荷物の中身を調べられることになります。すると、海外でよくありますが、明らかに免税範囲でも言いがかりをつけられ、いわれのないお金を要求される可能性も高まります。 乗り継ぎ客が多いとかなり待たされますし、乗り継ぎ時間に余裕があるときは、スルーチェックインのメリットがあまりないかもしれないです。
ちなみに、数年前にメキシコを訪問したとき、第2ターミナルでは、乗り継ぎ客も、そうでない乗客も同じ税関を通り、nothing to declareの列に並ぶと、チェックポイントでボタンを押すように言われました。そして、そのボタンによってくじ引きが行われ、運悪く当たってしまうと荷物検査が行われるという仕組みでした。
今回は特に課税を指摘されることもなく(そもそも免税範囲の物しか持っていないですが)、無事に税関をパスしました。パスしたことを示す、小さな紙切れを渡されますので、荷物と一緒にそれを乗り継ぎ客用の荷物検査のX線装置にもって行きます。荷物検査を受けたら、また税関に行けと言われたので、「もう行ってきた、これをもらった」と紙を出したら、「OK」と言われて通過。もしかしたら、先に荷物検査して難なく通過できる可能性があったのかもしれません。職員のへ手続き手順の周知徹底が、あまりうまくいっていないのかも。まあ、荷物検査で引っかかって、行ったり来たりが面倒なので、やはり先に税関に行き、検査パスの紙をもらうほうがいいでしょう。
荷物検査を通過すると、荷物を置く用のターンテーブルがありますが、到着ロビーへの出口よりも奥にあるので、預ける前に出口を出てしまわないように、注意が必要です。
そこのスタッフに乗り継ぎであることを告げて、搭乗券と、荷物タグを確認してもらってから、ターンテーブルに預け荷物を載せます。あとは、出口をでて、到着ロビーへ。
後で、どうもANAのホームページでみた空港案内と食い違っていたような気がしたので、確認してみました。やはりホームページの案内とすこし変わっていた思います。
搭乗ゲートへ
到着ロビーに出たら左を向いて歩き、国内線乗り場に向かいます。国際線のロビーは一階が到着、2階がチェックインと出発と分かれていますが、国内線側はすべて一階にあり、吹き抜けになっています。
ロビーの柱に大きなアルファベットの文字が掲げられています。インテルジェットはBの辺りにチェックインカウンターと、搭乗ゲートへの入り口があります。
すでに乗り継ぎ手続きはすべて終わっているので、チェックインカウンターは素通り。カウンターはまあまあ混んでいたので、スルーチェックインの方がやはり楽かもしれません。
手荷物検査へ。入り口に係員がいて搭乗券を確認するので、ちがう入り口に入ってしまうことは少ないと思います。
荷物検査を通過すると階段があり、そこを登ると搭乗ゲートのあるフロアになります。
さらに上る階段があり、そこは待合フロアです。
待合フロアは混雑していますが、座る椅子がないほどではないので、助かりました。ショップと食べ物屋は充実しています。モニターで搭乗口を確認しておきます。ターミナル1は横1列に長いので端から端までわりと時間がかかります。搭乗口がわかったら、近くに移動しておくことをお勧めします。
インテルジェット2300便
時間になり、いよいよ搭乗です。インテルジェットは優先搭乗の人をのぞき、基本的に後ろの席の人から搭乗するようです。ZONE 1とあったので一番最初かと思っていたら、搭乗はZONE4の人から。呼ばれたのは一番最後でした。
機体はエアバス321、通路1本の小型機でした。座席は1Cで通路側、隣と窓側にも日本の方が搭乗していました。予約時に座席指定なしでスルーチェックインすると前の方の席がアサインされるのかもしれません。通路を挟んで反対側の1列目は誰も座っていなかったので、ドアがしまったのを見計らってCAさんに席を移ってよいか聞いて、移りました。1列空いていたので広々としてよかったです。そうでなくても前後も幅に余裕があるので快適な座席間隔。2時間程度のフライトには十分です。
離陸。メキシコシティは夜景がきれいです。カメラはぶれてしまいましたけど(笑)。
途中スナックが配られます。飲み物は、氷なしと言うとペットボトルをそのまま渡されます。氷ありと答えるとペットボトルと、氷入りのコップが渡されます。
そして着陸。カンクン国際空港、5年前に来たときよりもかなり大きくなった印象です。ターミナルは第4ターミナル。預け荷物は問題なくターンテーブルから出てきて一安心。空港を後にしました。
復路
カンクン国際空港第4ターミナル
入ってそのままのフロアが、広々としたチェックインロビー。こざっぱりとしていてよいです。シンプルな作りで特に迷うことなく、インテルジェットのチェックインカウンターが見つかります。
優先レーンの他に2列のチェックインを待つ列がありました。人数にかなりの差があったのですが、どのようなちがいがあるかよくわからず。メキシコの人も短い列があるにもかかわらず、だいたい長い列のほうに行くので、おそらくこっちが正しいだろうと予想(笑)。短い方並んで並び直しをさせられると嫌なので、おとなしく長い方を選択しました。
チェックイン
メキシコシティで時間があるのと、メキシコシティからはビジネスクラスで、荷物に優先タグをつけてもらいたかったので、今回はスルーチェックインは申告しないでおきました。印字された搭乗券と荷物タグかと思いきや、まさかの手書きパスと荷物タグ。並んでいるときに印字された搭乗券を渡されていた人もいたのをみていたので、隣のカウンターなどをちょっと観察。同じく手書きのを渡されている人を発見。僕より遅い便でした。
おそらく、出発時刻まで時間が空いていると手書きになるのかもと予想。確証はないです。いずれにしても手書きタグと言うことは、バーコードでのオンラインでの処理はされてないわけです。今までに手書きタグでのスルーチェックインは、一度だけ経験があり、そのときは大丈夫でしたが、荷物がなくなってしまうと、追跡がかなり困難と思われます。スルーチェックインしないで正解だったかもしれません。
エスカレーターを上り、チェックインロビーを後にしました。
搭乗ゲートのあるフロアは、ショップや、フードスタンドが充実していて、新しく清潔でよかったです。時間まで食事をしながら待ちます。
インテルジェット2319便
行きと同じ機種。搭乗の手順なども同じ。こちらもスナックが配られました。
メキシコシティ空港ターミナル1:国内線から国際線への乗り継ぎ
着陸。ボーディングブリッジから出ると、行きで乗った搭乗フロアと同じエリアに出ます。国内線エリアは、出発客と到着客が同じフロアでごっちゃになるタイプの空港です。バゲージクレームの案内をみつけて、ターンテーブルのあるフロアへ階段で降ります。
手書きタグにドキドキしましたが、問題なく預け荷物を回収。ターンテーブルのエリアにカートがあったので荷物をカートに載せて、出口に向かいます。
出口を出たら、係員がやたらとスペイン語でまくし立ててきました。タクシーへの勧誘かと思って、丁重に追い払っていたら、他の係員も寄ってきて、英語で「このカートはこの出口で置いていって」と。カートはまさかのターンテーブルエリアのみで使う物でした。てくてく歩かないといけない、国際線乗り場まで使えないならほとんど意味ないと思うのですが(笑)。
ちょっとだけスルーチェックインにすればよかったと思いつつ、国際線のチェックインカウンターへ向かいます。
国際線のチェックインカウンターは、国内線とちがって、到着ロビーから1つエスカレーターを登った階にあります。2、300メートルほど、てくてくあるいて到着。無事にANAのチェックインをすませ、国内線利用は無事終了しました。
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