処方する患者さんのイメージ
- のぼせやすくて赤ら顔の人のニキビ、主に上半身の皮膚の炎症
荊芥連翹湯と同じく炎症を抑え排膿を促す処方です。荊芥連翹湯から黄柏、地黄、芍薬、当帰、柴胡が除かれています。荊芥連翹湯とのちがいは清上防風湯が主に上半身を目標とする薬であると言う点です。
ツムラ・クラシエ・コタローの58番です。
入っている生薬とその狙い
荊芥(けいがい):のどが腫れていたいときに使う。 できもの、じんましんの初期に用いる。
防風(ぼうふう):汗をかかせて頭痛、めまい、関節痛を治す。
桔梗(ききょう):排膿を促す。ものもらい、蓄膿症、肺膿瘍、その他化膿性疾患に用いる。 のどの痛みを治す。
甘草(かんぞう):筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。痰をきる・のどの痛みをとる。
連翹(れんぎょう):上半身の炎症、熱を抑える。 炎症のあるできものの排膿を促す。
黄芩(おうごん):胃腸・肝蔵・肺の炎症を治す。
黄連(おうれん):胃の炎症を治す。胃炎、胃潰瘍を治す。口内炎を治す。 血の巡りが悪いことによる炎症疾患、痔・結膜炎・面疔・中耳炎などを治す。
山梔子(さんしし):発熱を伴う黄疸を治す。 眼や、皮膚の充血を治す。
川芎(せんきゅう):血流を改善し、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性などを治す。 血行を促進して、気を巡らせて頭痛を治す。
枳実(きじつ):胸につかえた気の流れをよくすることによって肺と胃の機能を回復する。
白芷(びゃくし):痛み止め。頭痛や顔の痛み、歯の痛みを治す。 排膿を促す。 鼻のつまりを治す。
薄荷(はっか):皮膚の発疹で発疹を促進して病気の経過を早める。
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