疎経活血湯(そけいかっけつとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 関節痛、腰痛、神経痛、筋肉痛などの様々な痛みやしびれ

血を巡らせる生薬、むくみをとる生薬、痛みを止める生薬の組み合わせです。

ツムラ・クラシエ・コタローの53番です。

入っている生薬とその狙い

芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる

当帰(とうき):血を作り、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。

地黄(じおう):体の水と血を補う。熱を下げる。

川芎(せんきゅう):血流を改善(漢方的な意味で)し、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性などを治す。当帰+芍薬+地黄+川芎は四物湯を構成する生薬で合わせて血虚を治す基本処方です。

桃仁(とうにん):血の巡りをよくして月経不順、月経痛、痔、鼻出血、打撲を治す。

牛膝(ごしつ):血の巡りをよくする。化膿性の腫れ物を治す。

茯苓(ぶくりょう):利水。胃腸の機能を高めて水腫や浮腫を治す。

防已(ぼうい):体表の水分の停滞によって起こる筋肉痛と関節痛の痛みをとる。

蒼朮(そうじゅつ):利水により、感冒や体表のむくみによる関節痛、筋肉痛を治す。

防風(ぼうふう):汗をかかせて頭痛、めまい、関節痛を治す。

白芷(びゃくし):痛み止め。頭痛や顔の痛み、歯の痛みを治す。

竜胆(りゅうたん):炎症を抑え鎮痛する。竜胆+地黄で血が鬱滞し炎症を起こしている状態を治す、竜胆+川芎で炎症をとり鎮痛する、竜胆+蒼朮で鎮痛。

威霊仙(いれいせん):湿をとることで痛みを取る。

羌活 (きょうかつ):発汗によって寒と風湿を除く。関節痛を治す。

陳皮(ちんぴ)胃腸を調える。腹部の張りと膨満感を直す。

生姜(しょうきょう):胃腸系を整える役割。

甘草(かんぞう):筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。芍薬とあわせると作用が増強する。

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