大承気湯(だいじょうきとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 体力があり、心窩部の不快感のある人の便秘。
  2. 高熱で水分が足りず便が硬くなっておなかがはる人。

強めの下剤として、頑固な便秘に使います。

古典では、感染症が進行して高熱が続き、発汗などで体の水分が失われて便が硬くなり、腸管麻痺も起きて、便秘と腹部膨満が起きたときに消炎、解熱、便の排出を目的として使う処方でした。今でもそのような状態の人に使ってもいいですが、そこまで病気が進行してしまうのは稀でしょう。

ツムラ・クラシエ・コタローの133番です。

入っている生薬とその狙い

大黄(だいおう):大腸を潤し,腸の動きを活発にして便秘を治す。便がよく出るようにして胃腸の炎症を治める。便がよく出るようにして血の巡りをよくする。

芒硝(ぼうしょう):発熱を伴う便秘を治す。

枳実(きじつ):胃腸機能の回復して食べ物がおなかにのこることによる腹部膨満、消化不良を治す。

厚朴(こうぼく):胃腸の機能を促進して腹部の張りと緊張感をとる。腹にたまるガスを取り除く。

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