柴朴湯(さいぼくとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 熱が上がったり下がったりがある、脇腹が張って苦しい、長引く感染症のうち、咳、喀痰、呼吸困難が強いもの。

小柴胡湯に半夏厚朴湯を加えた処方です。慢性炎症、感染症に使う小柴胡湯に呼吸器症状をとる半夏厚朴湯を加えています。

ツムラ・クラシエ・コタローの96番です。

入っている生薬とその狙い

柴胡(さいこ):長引くかぜやその他感染症、炎症疾患で微熱や熱の上がり下がりがあるもの熱を下げる。腹部症状で両脇の痛み、張りのあるものの緩和。体内部の熱を取る。炎症を抑える。

黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。

半夏(はんげ):咳を止める。特に痰がらみの咳の湿りをとって、痰を切り咳を止める。胃の機能を調え、胃に水がたまるのを治し、吐き気を止める。

厚朴(こうぼく):精神的な要因の強い咳を治す。胃腸の機能を促進して腹部の張りと緊張感をとり、みぞおちから突き上げるような嘔吐や咳を治す。

茯苓(ぶくりょう):胃腸の機能を高めて、胃にたまった水を取り除く。むくみを治す。水が滞ることによる精神不安を治す。

蘇葉(そよう):厚朴とあわせて、咳・胸部不快感(気逆・気滞・湿によるもの)を治す。

人参(にんじん):気を補うのに高い効果があり、胃腸系、呼吸器系を活性化する。下痢を治し、消化を促進する。体力をつける。肺機能を高める。咳を止め、痰を切る。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

甘草(かんぞう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

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