処方する患者さんのイメージ
- 体力がなく、おなかが冷えた人の腹痛や下痢
- 虚弱体質の改善
- 寝汗
- 小児の夜泣き、夜尿症、虚弱体質改善
桂枝加芍薬湯+膠飴=小建中湯、小建中湯+黄耆=黄耆建中湯です。桂枝加芍薬湯は漢方の基本でである桂枝湯の芍薬が1.5倍入った処方で腹痛、腹部膨満の処方です。膠飴が入ることで胃の動きをよくします。黄耆建中湯によく似た処方ですが、胃腸の弱い虚弱な小児によく使われます。また夜泣きに使うのも特徴的です。
処方箋薬ではツムラ・クラシエ・コタローの番号99番。
入っている生薬とその狙い
桂皮(けいひ):冷えて痛む腹部を温めて腹痛を和らげる。
芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる。汗が出過ぎるのを止める。
甘草(かんぞう):筋肉の緊張をとる。胃腸を調える。
大棗(たいそう):胃腸を調える。
生姜(しょうきょう):胃腸を調える。発汗。吐き気止め。
膠飴(こうい):胃腸を整える。 体に潤いを与える。
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