桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 体力がなく、冷え性の人の関節痛、神経痛。

桂枝湯に附子と蒼朮を加えた処方です。弱々しい人への基本処方である桂枝湯に温めと関節痛、筋肉痛に効果のある附子と蒼朮を加えています。消炎鎮痛の対症療法薬は西洋薬の方が切れ味が鋭いと思いますが、根本治療のない高齢者の関節痛などで、消炎鎮痛剤やステロイド剤が使いにくいときの選択肢として知っておくのはいいかもしれません。

処方箋薬ではツムラ・クラシエ・コタローの番号18番。

入っている生薬とその狙い

桂皮(けいひ):温めて汗を出す。

芍薬(しゃくやく):筋肉の緊張をとる

甘草(かんぞう):筋肉の緊張をとる。胃腸を調える。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。発汗。吐き気止め。

附子(ぶし):体が冷えたり、水の流れが滞ることによる関節痛・筋肉痛・腰痛を治す。

蒼朮:(そうじゅつ):利水により、感冒や体表のむくみによる関節痛、筋肉痛を治す。

 

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