防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 太り気味で汗をよくかき、疲れやすく、色白な人の、水分循環を改善して、むくみや関節の痛みを取る。過度の汗を止める。
  2. 水太りを改善する。

ようするに、体が水ぶくれした人の浮腫んでいることによる諸症状に使います。肥満の薬としても知られていますが、筋肉と脂肪が詰まった元気なエネルギーの有り余っている肥満の人と言うよりは、疲れやすくて汗かきなあまり健康そうでない弱々しい肥満の人に使うイメージです。

処方箋薬ではツムラ・クラシエ・コタローの番号20番。

入っている生薬とその狙い

防已(ぼうい):体表の水分の停滞によって起こる筋肉痛と関節痛の痛みをとる。体表の水分を除き浮腫と倦怠感を治す。

黄耆(おうぎ):過度の汗を止める。利尿。強壮作用。鎮痛。降圧。

白朮(びゃくじゅつ):体表と腹部の余計な水分を取り除く。汗を止める。

甘草(かんぞう):筋肉の緊張をとる。胃腸を調える。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。発汗。吐き気止め。

 

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