猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

皮膚の乾燥や、手足のしびれ、冷えなどがある人の以下の症状

  1. 口が渇いて尿量の少ない人の尿道炎、膀胱炎、腎炎、排尿痛、血尿、残尿感
  2. 口が乾いて尿量の少ない人の下半身のむくみ
  3. 口が渇いて尿量の少ない人の下痢

主に利水薬と、炎症を抑える生薬で合わせて作られた猪苓湯に 皮膚の乾燥や、手足のしびれ、冷えなどがある血虚の症状を改善する四物湯をあわせた処方です 。

ツムラ・クラシエ・コタローの112番です。

入っている生薬とその狙い

猪苓(ちょれい):排尿によって膀胱炎、浮腫、水腫を治す。口渇も治す。

沢瀉(たくしゃ):体内に余分にたまった水を排尿によって治す。

茯苓(ぶくりょう):利水。胃腸の機能を高めて水腫や浮腫を治す。

阿膠(あきょう):止血。出血性疾患に使う。

滑石(かっせき):利尿し泌尿器系の炎症を抑える。

地黄(じおう):体の水と血を補う。熱を下げる。

芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる→筋肉痛・けいれん・腹痛を治す。 婦人科系の働きを調えて月経不順・帯下・月経痛を治す。(駆瘀血・通経)

川芎(せんきゅう):血流を改善し、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性などを治す。 血行を促進して、気を巡らせて頭痛を治す。

当帰(とうき):血を作り、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。

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