処方する患者さんのイメージ
- かぜの急性期から慢性期に移り変わる時。(桂枝湯+小柴胡湯の症状)
かぜで、寒気がするようなはなばなしい症状から、ぐずぐずするところへの移行期に使います。
なぜなら、桂枝湯と小柴胡湯と足して2で割った薬だからです。もしくは小柴胡湯に桂皮と芍薬を足したものです。桂皮は急性期の寒気がするものを温める効果、芍薬には筋の緊張をとり、鎮痛する効果があります。急性期につかう桂枝湯と感染症の慢性期用の小柴胡湯、両方の役割をもった処方です。
ツムラ・クラシエ・コタローの10番。
入っている生薬とその狙い
柴胡(さいこ):脇腹の苦しさをとる。体内部の熱を取る。炎症を抑える。
黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。
半夏(はんげ):咳を止める。痰を止める。吐き気を止める。
桂皮(けいひ):温めて汗を出す。
芍薬(しゃくやく):筋肉の緊張をとる。
人参(にんじん):胃腸を調える。咳を止める。
甘草(かんぞう):胃腸を調える。
生姜(しょうきょう):胃腸を調える。
大棗(たいそう):胃腸を調える。
コメント