麻杏甘石湯（まきょうかんせきとう）

処方する患者さんのイメージ

1. 体力があり、高熱があり汗をかいているかぜの人
2. 気管支炎、気管支喘息の人

麻黄湯の桂皮が石膏と入れ替わった処方です。麻黄＋石膏で解熱と汗を止める作用があります。麻黄＋桂皮で発汗作用があるのとは対照的です。

ツムラ・クラシエ・コタローの55番です。

入っている生薬とその狙い

麻黄（まおう）：咳止め、強い鎮咳去痰作用。石膏とあわせて解熱、汗を止める。

石膏（せっこう）：体にこもった熱を解熱する。渇きを治す。 肺の炎症を抑え咳を止める。

杏仁（きょうにん）：咳止め、痰切り。

甘草（かんぞう）：痰をきる・のどの痛みをとる。筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。