処方する患者さんのイメージ
- 皮膚の炎症のある人
血虚を伴う人の皮膚の炎症に使います。四物湯が含まれており、ホルモンバランスが崩れていたり足りず、かさかさ乾いた皮膚の炎症向きです。
ツムラ・クラシエ・コタローの86番です。
入っている生薬とその狙い
地黄(じおう):体の水と血を補う。熱を下げる。
川芎(せんきゅう):血流を改善し、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性などを治す。 血行を促進して、気を巡らせて頭痛を治す。
芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる→筋肉痛・けいれん・腹痛を治す。 婦人科系の働きを調えて月経不順・帯下・月経痛を治す。(駆瘀血・通経)
当帰(とうき):血を作り、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。
荊芥(けいがい):のどが腫れていたいときに使う。 できもの、じんましんの初期に用いる。
防風(ぼうふう):汗をかかせて頭痛、めまい、関節痛を治す。
黄耆(おうぎ):熱のないできものの排膿を促す。
蒺藜子(しつりし):皮膚の炎症をとる。
何首烏(かしゅう):補血薬として用いる。
甘草(かんぞう):筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。痰をきる・のどの痛みをとる。
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