小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)

エキス剤
スポンサーリンク
スポンサーリンク

処方する患者さんのイメージ

  1. 熱が上がったり下がったりがある、脇腹が張って苦しい、長引く感染症のうち、とくに喉の痛みがあるもの、長引く扁桃炎

小柴胡湯に桔梗と石膏を加えた処方です。慢性炎症、感染症に使う小柴胡湯に桔梗の排膿・鎮咳効果、咽頭痛を抑える効果、石膏の冷やす効果を加えたものです。

ツムラ・クラシエ・コタローの109番です。

入っている生薬とその狙い

柴胡(さいこ):長引くかぜやその他感染症、炎症疾患で微熱や熱の上がり下がりがあるもの熱を下げる。腹部症状で両脇の痛み、張りのあるものの緩和。体内部の熱を取る。炎症を抑える。

黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。

半夏(はんげ):咳を止める。特に痰がらみの咳の湿りをとって、痰を切り咳を止める。胃の機能を調え、胃に水がたまるのを治し、吐き気を止める。

人参(にんじん):気を補うのに高い効果があり、胃腸系、呼吸器系を活性化する。下痢を治し、消化を促進する。体力をつける。肺機能を高める。咳を止め、痰を切る。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

甘草(かんぞう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

桔梗(ききょう):粘性の痰を伴う咳を治す排膿を促す。ものもらい、蓄膿症、肺膿瘍、その他化膿性疾患に用いるのどの痛みを治す。

石膏(せっこう):体にこもった熱を解熱する。渇きを治す。肺の炎症を抑え咳を止める。炎症を抑え、解熱する効果がある。

コメント