半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. のどがつまったような感じ。のどの異物感。飲み込みにくい感じだが調べると何もない人。
  2. 不安などから空気を飲み込んでおなかが張ったり、げっぷがでるひと。
  3. 神経性の胃炎、咳など。声がかれる人
  4. 不安神経症
  5. つわり

キーワードは「のどが詰まった感じ」。神経質な人、不安症な人の、のどから胃にかけての諸症状に使う薬です。特にのどになにかが詰まったような感じがするという訴えによく使われます。

消化器の外来やっていると、中年女性でこの訴えで受診して胃カメラで診て欲しいといらっしゃる方わりといます。検査してしても何もない時はこれを処方すると、よくなることが多いです。

ツムラ・クラシエ・コタローの16番です。

入っている生薬とその狙い

半夏(はんげ):気管や胃の水分を取って咳や吐き気を治す。

厚朴(こうぼく):精神的な要因の強い咳を治す。胃腸の機能を促進して腹部の張りと緊張感をとり、みぞおちから突き上げるような嘔吐や咳を治す。

茯苓(ぶくりょう):胃腸の機能を高めて、胃にたまった水を取り除く。むくみを治す。水が滞ることによる精神不安を治す。

蘇葉(そよう):厚朴とあわせて、咳・胸部不快感(気逆・気滞・湿によるもの)を治す。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

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