当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 手足が冷えて、あちこちが痛む人

冷え性のなかでも特に手足が冷える人に使う処方です。冷えから来る痛みにも有効です。手足から冷えて体も冷えた人の下痢や腹痛にもつかえます。

ツムラ・クラシエ・コタローの38番です。

入っている生薬とその狙い

当帰(とうき):血を作り(漢方的な意味で:補血)、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。

呉茱萸(ごしゅゆ):胃腸を温めて冷えによる吐き気や胸焼けを治す。冷えによる腹痛、腰痛、関節痛を止める。胃を温め利水することにより頭痛を治す。

生姜(しょうきょう):体を温める。大棗+生姜+甘草のトリオで胃腸系を整える役割。

細辛(さいしん):体を温める。

桂皮(けいひ):体を温める。血の巡り(漢方的な意味で)が悪くて起こる諸症状の緩和

芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる。筋肉痛・けいれん・腹痛を治す。婦人科系の働きを調えて月経不順・帯下・月経痛を治す。(駆瘀血・通経)

木通(もくつう):利尿して水分のバランスを調える。

甘草(かんぞう):筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。消化管の調子を整える。疲れやすい・意欲がない・息切れ・冷えなどの症状を改善する

大棗(たいそう):胃腸の気を補い、機能を整える。

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