帰脾湯(きひとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 全体に元気がなく、不安やおどおどなどの精神症状のある人
  2. 胃腸の弱い人

気虚・血虚+精神不安が基本的なイメージです。全身倦怠、貧血、冷え、動悸、不眠、健忘、不安、パニック発作などに使います。気虚と血虚だけであれば十全大補湯でいいですが、精神不安が加わっている場合は帰脾湯を使います。

ツムラ・クラシエ・コタローの65番。

入っている生薬とその狙い

竜眼肉(りゅうがんにく):精神安定、気血を補う。遠志や酸棗仁と合わせて精神安定、当帰と合わせて補血、人参と合わせて滋養強壮の効果。

酸棗仁(さんそうにん):精神安定作用。動悸、不安、不眠を治す。

木香(もっこう):胃腸を温める。食欲を増進する。腹部膨満を治す。 おなかが冷えることによる下痢を治す。

遠志(おんじ):精神安定。頭をすっきりさせる。

黄耆(おうぎ):弱々しい人の胃腸を強め、気を巡らせて貧血、顔が蒼い、めまいなどを治す。

人参(にんじん):気を補うのに高い効果があり、胃腸系、呼吸器系を活性化する。下痢を治し、消化を促進する。体力をつける。肺機能を高める。咳を止め、痰を切る。

白朮(びゃくじゅつ):胃腸の働きを改善して食欲不振、腹部膨満、下痢を治す。 体表と腹部の余計な水分を取り除く。

当帰(とうき):血を作り、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。

茯苓(ぶくりょう):利水。胃腸の機能を高めて水腫や浮腫を治す。 胃にぽちゃぽちゃ水がたまる状態(胃内停水)を治して胃腸機能を調える。 水が滞ったり、血の巡りが悪いことによって気が上にたまる精神不安に使う。

大棗(たいそう):胃腸の気を補い、機能を整える。 精神安定をはかる(気虚を補う)

甘草(かんぞう):精神安定作用。消化管の調子を整える。潰瘍を治す。 人参・大棗・生姜・白朮・茯苓とあわせて効果を狙う。

生姜(しょうきょう):大棗+生姜+甘草のトリオで胃腸系を整える役割

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