小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 水っぽい鼻水がでるかぜの人(体力のある人向き)
  2. アレルギー性鼻炎、気管支喘息

だらだら水っぽい鼻水のでるかぜの時の処方箋です。麻黄が入っているのでそこ体力のある人に使います。

アレルギー性鼻炎や、気管支喘息にも効果があるとされていますが、麻黄と細辛の交感神経刺激作用によるものと思われます。こちらは吸入ステロイド剤、抗アレルギー薬など、より根本を治療できる確立された治療があるので、これらの薬が使いにくいなど特段の理由がないがない限りは西洋薬で治療した方がよいと思われます。

入っている生薬とその狙い

麻黄(まおう):体を温める。発汗、鎮痛、咳止め。エフェドリンが含まれているので交感神経が活発化する

桂皮(けいひ):温めて汗を出す。

芍薬(しゃくやく):筋肉の緊張をとる

半夏(はんげ):咳を止める。特に痰がらみの咳の湿りをとって、痰を切り咳を止める。

細辛(さいしん):体を温める。発汗をうながしてかぜを治す。冷えをとり咳を抑え痰をとる。β-アドレナリン様の作用のある成分が含まれる。

五味子(ごみし):咳を止める。

甘草(かんぞう):筋肉の緊張をとる。脾胃を補う

乾姜(かんきょう):体を温める。冷えによる咳に用いる。

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