当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 体力がなく、おなかが冷えた人の腹痛や下痢
  2. 虚弱体質の改善
  3. より弱々しい人の月経痛

桂枝加芍薬湯+膠飴=小建中湯、小建中湯から芍薬減量+当帰で当帰建中湯です。桂枝加芍薬湯は漢方の基本でである桂枝湯の芍薬が1.5倍入った処方で腹痛、腹部膨満の処方です。なので当帰建中湯は桂枝湯+当帰とも言えるかもしれません。

処方箋薬ではツムラ・クラシエ・コタローの番号123番。

入っている生薬とその狙い

桂皮(けいひ):冷えて痛む腹部を温めて腹痛を和らげる。

芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる。汗が出過ぎるのを止める。

甘草(かんぞう):筋肉の緊張をとる。胃腸を調える。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。発汗。吐き気止め。

膠飴(こうい):胃腸を整える。 体に潤いを与える。

当帰(とうき):血を作り(漢方的な意味で:補血)、気を巡らせて月経不順、月経痛、腹痛、冷え性、腹痛などを治す。 体を温めて、婦人科系の働きを活性化させる。 腸管の血流が悪いことによる便秘を血を作り血流を改善して治す

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