処方する患者さんのイメージ
- 脇腹が張って苦しい、胸部の熱、咳、痰、胸膜炎の人
熱が上がったり下がったりがある、脇腹が張って苦しい、長引く感染症全般の薬である小柴胡湯に黄連と栝楼仁が加わり、解熱と鎮咳が強化された処方です。
ツムラ・クラシエ・コタローの73番です。
入っている生薬とその狙い
柴胡(さいこ):脇腹の苦しさをとる。体内部の熱を取る。炎症を抑える。
黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。
黄連(おうれん):炎症性の下痢を治す。胃の炎症を治す。胃炎、胃潰瘍を治す。口内炎を治す。血の巡りが悪いことによる炎症疾患、痔・結膜炎・面疔・中耳炎などを治す。
栝楼仁(かろにん):肺を潤す。去痰する。 熱性の咳を止める。 腸の代謝をよくする。便を通じる。
半夏(はんげ):咳を止める。痰を止める。吐き気を止める。
人参(にんじん):胃腸を調える。咳を止める。
甘草(かんぞう):胃腸を調える。
生姜(しょうきょう):胃腸を調える。
大棗(たいそう):胃腸を調える。
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