柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

エキス剤
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処方する患者さんのイメージ

  1. 軽く脇腹に張りのある体力のある人の不眠、動悸、冷え、肩こりなど自律神経系のいろいろ、神経症。

エネルギッシュだけどせっかち、神経質で頭に血が上りやすいおじさん、ヤンキーのようなイメージでしょうか。ヒステリック、いらいら、かっかとしている、すぐに動揺する感じの人につかいます。

柴胡の入っている柴胡剤ですが、慢性炎症の薬ではありません。神経症的な訴えに使います。柴胡桂枝乾姜湯に似ていますが、ちがいは弱々しい人用か強そうな人用かです。柴胡加竜骨牡蠣湯は強そうな人に使います。

その他の注意点としてはツムラの柴胡か竜骨牡蠣湯には大黄が入っていません。

ツムラ・クラシエ・コタローの12番。

入っている生薬とその狙い

柴胡(さいこ):脇腹の苦しさをとる。体内部の熱を取る。炎症を抑える。

黄芩(おうごん):柴胡+黄芩で脇腹の張り痛みを治す、熱の上がり下がりを繰り返すものを治す、席、吐き気、食欲不振を治す。

半夏(はんげ):咳を止める。痰を止める。吐き気を止める。

竜骨(りゅうこつ):精神疲労による不眠、不安、動悸、のぼせ、寝汗などを治す。

牡蠣(ぼれい):胃酸を抑える。精神安定作用。

桂皮(けいひ):精神不安・不眠・めまいを和らげる。

茯苓(ぶくりょう):水が滞ったり、血の巡りが悪いことによって気が上にたまる精神不安に使う。

甘草(かんぞう):胃腸を調える。

大棗(たいそう):胃腸を調える。

生姜(しょうきょう):胃腸を調える。

大黄(だいおう):血の巡りをよくする。便秘を治す。便秘を治して胃腸の炎症をとる。

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