治頭瘡一方（ぢずそういっぽう）

処方する患者さんのイメージ

1. 子供の顔面や頭部の分泌物のある皮膚炎

ピンポイントな適応をもつ薬です。わかりやすいですね。

ツムラ・クラシエ・コタローの５９番。

入っている生薬とその狙い

連翹（れんぎょう）：炎症のあるできものの排膿を促す。

防風（ぼうふう）：汗をかかせて頭痛、めまい、関節痛を治す。

荊芥（けいがい）：できもの、じんましんの初期に用いる。

川芎（せんきゅう）：駆瘀血。

大黄（だいおう）：熱をとる。

紅花（こうか）：駆瘀血。瘀血をのぞく

忍冬（にんどう）：炎症をとる、解熱する。

蒼朮（そうじゅつ）：利水により、感冒や体表のむくみによる関節痛、筋肉痛を治す。

甘草（かんぞう）：筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。発汗作用のある生薬、強い下剤で脱水になるのを防ぐ。