処方する患者さんのイメージ
- 体力はそこそこあり、四肢は冷えて、頭はかっかとしていて、脇腹の重苦しさのある人の神経症状、精神症状。不安。不眠。
- 体力はそこそこあり、四肢は冷えて、頭はかっかとしていて、脇腹の重苦しさのある人の胃腸症状。
ストレスによる緊張、不安、不眠その他、心身の不調に使う処方です。手足が冷えているとの脇腹の重苦しさ、頭がかっかしているのがポイントです。
ストレスから、胃の平滑筋の緊張が強く、幽門も過緊張で、通過障害が起きている人にも使います。
ツムラ・クラシエ・コタローの35番です。
入っている生薬とその狙い
柴胡(さいこ):肝(現代の肝蔵より広い機能をもつ漢方的な意味で。)の働きを調え神経緊張を和らげるなど神経症状の改善。
芍薬(しゃくやく):四肢と腹部の緊張をとる→筋肉痛・けいれん・腹痛を治す。
枳実(きじつ):胸につかえた気の流れをよくすることによって肺と胃の機能を回復する。
甘草(かんぞう):精神安定作用。筋肉・関節・腹部の緊張を解き、鎮痛する。疲れやすい・意欲がない・息切れ・冷えなどの症状を改善する。
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