シミラン諸島クルーズ日記2019: 4日目 リチェリューロック

タイ
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本日のスケジュール

6:00。やはりウェイクアップコールの前に目覚める。ダイビング3日目の朝。船はスリン島に到着していた。屋外のデッキから朝日が昇って来るのを眺める。青からピンク、オレンジへの美しいグラデーションを楽しんだ。今日は朝1本スリン島で潜ったあと、タイで最も人気のあるダイビングポイントといっても過言でない、リチュリューロックに3本連続で潜る。

  • 6:30 起床
  • 7:00 1本目ダイビングブリーフィング: スリン島
  • 9:00 朝食
  • 10:30 2本目ダイビングブリーフィング: リチュリューロック
  • 12:00 昼食
  • 13:30 3本目ダイビングブリーフィング: リチュリューロック
  • 15:30 おやつ
  • 16:30 4本目ダイビングブリーフィング: リチュリューロック
  • 19:00 夕食

1本目: スリン島

本日の1本目はスリン島。スリン島は、昨日最後に潜ったタチャイ島から35km北に位置する。このクルーズ最初のダインビングポイントである、シミラン諸島のウエストオブエデンからは、実に91km北上の旅を続けたことになる。スリン島はスリン諸島を形成する島の一つで、リチェリューロックとともにスリン諸島国立公園となっている。タチャイ島までがシミラン諸島国立公園だ。

今まで10年くらい毎年のように、このダイビングサービスさんにはお世話になっているが、スリン島で潜るのは初めてだ。昨シーズンまでは、朝1本目タチャイ島を潜ってからリチュリューロックに向かうのがルーチンだった。今シーズンから国立公園の入園料のレギュレーションが変更になったらしく、1クルーズ有効だったのが、1日ごとに変更になった。この日タチャイ島を潜ってしまうと、シミラン諸島の入園料を払わなければならない。そこで1本目がスリン島のポイントに変更になったらしい。しかし、新しいポイントに潜るのは新鮮だ。定番の素晴らしいポイントに潜るのも楽しいが、変化も欲しい。

今回潜るポイントはベニハゼの仲間や、ローランドダムゼルなど人気のスズメダイがわんさかいるポイントのこと、また浅瀬のハードコーラルが素晴らしいと、ブリーフィングで説明があった。ハードコーラルの美しい景観も気になったが、ベニハゼを撮るためマクロレンズを選択。

エントリー。地形は簡単でまっすぐのビーチから浅瀬のハードコーラルに続き、急なスロープが20mぐらいまで続く。スロープのあちこちのくぼみに、ベニハゼが見つかった。数が多いので、自分でも探せるぐらい。できるだけ背景のきれいなところを探していたが、流れがなさすぎるため、ソフトコーラルが完全にしぼんでいて、条件のいいところはなかなか見つからなかった。しぼんだソフトコーラルはあちこちにあったので、潮のタイミングが良ければ、あちこちでベニハゼとソフトコーラルの美しい写真が撮れるだろう。次回に期待。ローランドダムゼルの幼魚もあちらこちらに見つかった。

エキジットが近くになり浅場のハードコーラルに移動。元気なハードコーラルだ。この日は砂が舞うわけでもなく、海面から水深5mぐらいまでが、白く濁っていた。サンゴの放精かな?のんびりとハードコーラル地帯をながしてエキジットした。

2本目: リチュリューロック

朝食を食べている間に移動。東に15kmほど進むと、周りに島も何もないところに突如として水深30mぐらいのところからコの字型の岩礁が立ち上がる。周りに何もなく、岩礁自体がコンパクトなため、この海にいる、ありとあらゆる魚が凝縮される。岩礁はほぼ一面紫やピンクのソフトコーラルに覆われており、頂上付近は鮮やかな緑色の藻に覆われ、それ自体が美しい。それがタイで1番人気のダイブサイト、リチュリューロックだ。このクルーズのメインイベント。最近は調子がよいと聞いていたので、期待が膨らむ。こちらにリチュリューロックについて書いた記事があるのでこちらも参照してほしい。

潮の陰になるコの字の内側からエントリー。透明度良好。すでに、ピックハンドルバラクーダが10匹ぐらい漂っている。ギンガメアジもロウニンアジもいる。これは期待大。ソフトコーラルのきれいなコの字の外側の離れ根に移動していく。ソフトコーラルはスカシテンジクダイと小魚に覆われている。離れ根にたどり着く前に上空にギンガメアジの群れが出現。ソフトコーラルと魚群のコラボを楽しんだ。

この時間の潮当たりはコの字の外側。そちらに向かう。何も見えない!潮当たりでは、海底から若干透明度と水温の落ちる海水が運ばれ、岩礁に当たり中層まで上がってきていた。しかし特に見通しが悪くなくほどの濁りではない。周りを見えなくしているのは、魚の群れそのものだ。群れ、群れ、群れ。ロウニンアジ、ギンガメアジ、キツネフエフキ、カスミアジ。捕食者の大群が下からわいてくる。上空を駆け巡る。岩礁を覆い尽くし、なめるように進んで行く。小さなタカサゴが乱舞してさらに視界をふさぐ。捕食のたびに、魚が一斉に泳ぐ、「ドン」という音と震動が伝わってくる。興奮したまま1本目終了。

3本目: リチュリューロック

昼食を挟んで、エントリー。陽が高く海の中が明るい。今回もコの字の内側から。1mから1.5mぐらいのピックハンドルバラクーダとツバメウオの共演からスタート。

リチュリューロックはだいたいが紫や赤のソフトコーラルで覆われているが、1カ所、黄色のソフトコーラルに覆われる場所がある。リチュリューロック2本目はここを攻めることにした。ひょいと岩礁の切れ目を越えて移動。到着。小さなタカサゴと捕食者達であふれている。予想通り美しく、夢中でシャッターを切る。ワヌケヤッコが通りかかったので、モデルになってもらう。少し離れたところにシェベロンバラクーダの群れが見えたので、ソフトコーラル畑とのコラボを画策。群れの反対側に回り込んで泳ぎ、群れがソフトコーラル畑にそことなく近づくように試みた。が、突如現れたキツネフエフキの魚群に気を取られ、誘導失敗。とにかく、魚に囲まれ泳ぐのは至福の時だ。いつまでも深場にはいられないので、浮上しながら彩り美しい岩礁の壁を眺めながら徐々に浮上。最後は牧草地のような緑の絨毯を堪能してエキジットした。

4本目: リチュリューロック

本日最後のダイビング。これでリチュリューロックは最後だ。通常、夕暮れの活性化した捕食シーンを狙うことも多い。今回は魚の調子も良く、たくさん写真を撮りたいので、なるべく明るいうちに潜りたいとリクエストした。暗い海の撮影は難しいのだ。

日が傾き、日光に真昼のようなパワーはない。エントリー直後に、直径50cmぐらいの大きなクラゲに遭遇。岩礁トップの緑の絨毯に近づいていったので、背景に緑の絨毯と水面を絡めてパシャリ。早めの時間にエントリーさせてもらったが、やはり海の中は、だいぶ暗くなっていた。人間の目はとてつもなく高性能なので、それでもよく見えるのだが、カメラに撮って光量不足はとても問題だ。暗くなると、肉眼で見えている世界と、写真で撮った絵のちがいは大きくなる。岩礁周りをのんびりと回る。相変わらず、潮当たりでは小さなタカサゴであふれ、捕食者達が縦横無尽に泳ぎ回っている。気になるところを撮影しながらのんびり。最後に夕日が差しこみ、黄金に光る海面と緑の藻に覆われた岩礁を鑑賞して、本日最後のダイビングを終了した。

アフターダイブ

夕食。今日は日本人チーム全員集合して後ろのオープンデッキで楽しく飲んだ。デンマーク、カナダ、韓国の人も一緒。談笑しながら、みんなとのひと時を楽しんでいると、コックのラットさんが下から上がってきた。ラットさんは、タイマッサージのサービスもしている。ラウンジに入っていったのだが1人で出てきた。予約がキャンセルになったらしい。ということで、急遽日本人チームに声がかかったので、立候補。1時間お願いすることにした。500バーツ。トップデッキの星空の下、マッサージ。本格的だ。3日間のダイビングで疲れたところを十分にほぐしてもらった。下のデッキに戻ってみると、まったりタイムになっていた。1,2杯、水割りをいただき、マッサージ後の心地よさと、ほろ酔い気分で、部屋に戻りそのまま就寝。幸せだ。

クルーズの食事のこと

このクルーズの食事はビュッフェ形式だ。タイ料理と洋食が半々くらいで出てくる。バラエティは豊富なので、飽きることはない。味付けはオーソドックスで癖がないので、誰にとっても食べやすいと思う。一般にタイ料理は辛いものが多いが、日本人、欧米人の味覚にあわせてあるので、激辛のものはない。ときどき、唐辛子おおめでやや刺激的なものもあるが、配膳のときにどれが辛いのかスタッフに聞けば大丈夫。1食の品数は6から7品なので、苦手なものが1つか2つあっても、他のもので十分楽しめる。辛いタイ料理が好きな人は、チリパウダー、ナンプラー、醤油などが用意されているので、お好みで調整することができる。

お世話になったダイビングサービス:ビッグブルーダイビング

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