シミラン諸島クルーズ日記2019:1日目 シミラン諸島への道

タイ
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羽田空港まで

6:00起床。バタバタと荷物の最終チェックをして、7:30に家を出る。東京からバンコク乗り継ぎでプーケットへ、そこからバンに乗ってダイビングクルーズ船出港の港へ。半日かけての大移動の日だ。今日は10:35発のバンコク行きに乗る。7:45のリムジンバスで羽田空港に向かう。バスだと30-40分、電車だと1時間。道さえ混んでいなければ、住んでいる地域から羽田へはリムジンバスが圧倒的に早くて、乗り換えもないので便利。土曜日の朝だったので道は混んでおらず、順調に到着した。

羽田空港

チェックイン

空港はなんだかすごく人が多かった。国際線ターミナルができた年から利用しているが、便も増えて、海外からの観光客の人たちも増え、年々混雑がひどくなってきている気がする。今日の便はタイ国際航空683便。今日の機種はジャンボジェットで旅客が多い。しかもANA、JAL以外だとカウンターが少ないことが多く、エコノミークラスは長い列ができがちである。長い列に並ぶことがとても苦手なので(とはいえ、横入りするのも、されるのも、もっと嫌だが)、タイ国際航空がスターアライアンスなのは、とても助かる。昔、飛行機旅行が趣味だったおかげで、今でもスターアライアンスの上級会員なのだ。これのおかげでエコノミーの格安チケットでも、優先レーンでチェックインできる。ダイビングであちこち行くには、他のアライアンスの資格もあると旅行が楽なのだが、今はもう、旅先の内容を充実することが最優先だ。 飛行機は楽しみではあるけれど、 飛行機に乗るためだけや、上級会員になるための修行のだけのための旅行はしなくなったので、他のアライアンスの資格をとるのは難しいなと思う。

話は少しそれたが、とにかく、チェックインはスムーズだった。パスポート渡して、荷物をベルトに載せれば終了。乗り継ぎ便も同じEチケットで買っていれば、最近はEチケットの控えがなくてもパスポート手渡すだけでチェックイン終了である。乗り継ぎ便を通しで買っていない時は、もちろん控えを渡して、乗り継ぎ便を申告する必要がある。

搭乗券2枚と荷物の預かり票を受け取る。預かり票を見て、プーケットまで記載されているか確認した。確認しておかないと、荷物だけバンコクに置き去りという悲惨なことになってしまう。バンコク、スワンナプーム空港で、タイの主要な地方空港に乗り継ぐ時は、荷物はスルーチェックインとなり、そのまま乗り継ぎ先の空港で受け取ることになる。税関が乗り継ぎ先の空港になるため、バンコクで荷物を引き取って税関を通して預け直す必要がない(ときどき航空会社の組み合わせでスルーチェックインしてくれない時あり。同じ航空会社、アライアンス同士ならまず大丈夫)。今回は乗り継ぎが1時間15分で、わりと危ない橋を渡っているので、一つのミスが命取りだ。バンコクで荷物受け取りになったら絶対間に合わないのだ。きちんと荷物がプーケット行きになっていることを確認してカウンターを離れた。

出国審査

とくにやることがなくなったので、早々に手荷物検査と出国審査に向かう。ここも混雑している。今日はいろいろと条件を満たしていないので優先レーンが使えない。だが、羽田の国際線ターミナルには手荷物検査場の入り口が2カ所ある。不思議なことに、たいていどちらかの入り口に人が偏っていることが多い。とにかく並ぶのが嫌いな僕は、長い列をみたら面倒くさがらず、必ずもう一方の入り口を見に行く。案の定、もう一方はほとんど並んでいなかった。
パスポートコントロールは自動化ゲートがメインで、昔ながらの対面式は少なくなってしまった。成田の出国で係官に「Passport, Please」といわれたのが懐かしい。いったいどこの国の人に見えていたのだろうか。自動化ゲートには指紋認証式と顔認証式がある。数年前に指紋登録したので指紋認証式の方を使っている。顔認証式はICチップ入りのパスポートなら事前登録が要らないので、多くの人が利用していてやっぱり並ぶのだ。

搭乗

搭乗口は141番だった。一番端っこだ。140番台はとにかく遠いので注意が必要である。あと105番、106番も遠い。フウフウいいながら搭乗ゲートまでたどり着く。搭乗時刻ちょうどに搭乗開始。

搭乗ゲートからジャンボジェットの姿が見えた。国内の航空会社が飛ばさなくなり、海外でもあまり見かけず滅多に乗れない機体だ。ちょっとうれしくなった。やはりジャンボジェットは格好いいと思う。僕の好きなポイントは前側が膨らんだシルエットと、お尻の形だ。垂直尾翼が付いているお尻の部分、上側のラインが地面と水平で、下側のみがせり上がって細くなっていく。他のボーイングのお尻は上側のラインも少しだけ下がっている。僕にとってはジャンボのお尻の方が優美なデザインにに見えるのだ。あとフラップが大きく派手なのも好きなポイントだ。

タイ国際航空683便

搭乗した。海外の航空会社だと、機内に入ったところから外国に来た感じがあってよい。座席は54K。窓側席。フラップのよく見える席だ。Webの事前座席指定で、この列は、空席にするか最後に埋めます。と注意書きが出ていたのだが、なぜか指定できたのでこれはラッキーと指定おいた。隣が空席になる確率が高い。運がよければ1列占有できる。1つ前の53HJKは非常口座席で、広々しているのだが指定できなかった。実際に搭乗すると真ん中の席は空席でやはり狙いどおり。前の53HJKは乗務員さんの休憩席として使用するようだった。なるほど、それで最後に埋める席だったのかと勝手に納得した。

ドアが閉まる。タイに行くのは1年4ヶ月ぶり。機内安全のビデオが変わっていた。空域混雑でなかなか動かず。出発は定刻10:35だが10分遅れ。滑走路でも順番待ちで、結局離陸したのはそれから32分後の11:17だった。これはよくない兆候だ。機内では小説を読んだり、映画を見たり。機内食は和食。タイ料理にしたかったが、人気があるのか和食しか残っていなかった。機内からタイ気分を味わいたい身としては、すこし残念だった。

映画を見ているうちに降下し始めた。しかし、やたらとぐるぐる回っている。空域混雑のアナウンス。これはまずい。30分遅れで着陸。地上走行がつづく。そしてまさかのターミナル越え。ここでバス移動は痛い。結局飛行機が止まったのは16:10。次の便の出発時刻は16:55。搭乗時刻は16:25。どうせ国内線は多少遅れるので、人はおそらく大丈夫だが、荷物は乗り遅れる可能性が高まった。降りるため機内で並んでいると、1人の日本人男性が搭乗時刻15:50ぐらいの搭乗券をCAさんに見せていた。CAさんにっこり笑ってマイペンライと言い、軽く走るジェスチャーをした。さすがマイペンライの国である。マイペンライとは大丈夫、気にしないで、気にしないよ、たいしたことない、何とかなるさ、を表す便利なタイ語である。まあ、僕はこういうところが好きなのだが。ついでに僕も搭乗時刻16:25の搭乗券を見せた。今度は全力で走るジェスチャーをしてくれた(笑)

バスに乗り、ターミナルへ。16:20。バスはコンコースDの真ん中に着く。ここで大勢の流れに乗って、すぐに見えてくるイミグレーションに行ってはいけない。それはバンコクで降りる人のためのイミグレーション。乗り継ぎ用イミグレーションは別だ。コンコースDの中を、とにかくコンコースABCのある方に向かう。スワンナプーム空港はコンコースABCとコンコースEFGをコンコースDが連結している形で、乗り継ぎ用イミグレーションはコンコースDをコンコースABCの方にいった端っこにある。方角を間違えると悲惨だ。

とはいえ、さすがに何度も来ているので、特に迷うことなく乗り継ぎ用イミグレーションに到着。イミグレーション手前には、航空会社のチェックポイントがある。タイ国際航空用と、バンコクエアウェイズの列があるので、間違えないように並ぶ。搭乗券のチェックと、入国書類の用意ができているかのチェックを受ける。問題がないと国際線からの乗り継ぎ客を示すステッカーを服に貼り付けられる。そしてイミグレーションに並ぶ。16:35。並んでいる人数は少なかったが念のため、ブースの外にいた係官に搭乗時刻が過ぎていることをアピールしておいた。が、「大丈夫。どうせ出発は17:00でしょ。」とのお返事。しかしブースの人にもやりとりが届いたらしく、たぶん気のせいかもしれないが、ちょっとだけ進みが早くなったような気がした。

無事入国審査を終え、再度手荷物検査をして搭乗口に向かう。一番端っこのB5。少しだけ走った。ゲートに着いたのは16:45。ゲートには乗客はおらず、係員のみだった。いつも国内線は搭乗時刻30分すぎても、搭乗が始まらないことなんてざらにあるのだが、なぜかこういうときに限って、時刻通りに搭乗開始だ(笑)。出発時刻10分前だったがゲートは閉じておらず一安心。さすがに、羽田便からの乗り継ぎ客は、それなりに数がいるので待ってくれたのかなと思う。ゲートを通る時、係員に「乗り継ぎ時間なかったけど荷物は大丈夫?」と声を掛けた。「大丈夫」との返事。まあ、乗り継ぎがぎりぎりの時は、どの空港でも、いつも聞いてみるのだが、荷物が大丈夫だったときも、ロストしたときも、いつでも返事は「大丈夫」だった。意味がないことはわかっているが、つい聞いてしまう。

タイ国際航空217便

搭乗して座席に着く。2人掛けの窓側。隣は同じぐらいの年齢か少し上の日本人男性がすでに座っていた。一目であ、ダイバーっぽいなと直感が働く。そして男性1人旅でプーケット行きに乗っているとなると、同じ目的の確率が高い。隣の男性はツアー会社の日程表を見ていた。ちらりと見えてしまった。あ、会社名がダイビング旅行手配に特化したところだ。当たり。

この時期のダイビング目的のプーケット1人旅はクルーズに乗る可能性が高い。一緒の船になるかもなぁと思いつつ、話しかけて行き詰まると1時間気まずいので、特にそれを表明することはなかった。フライトはなんだかんだそこからもたついて、離陸は30分遅れた。プーケット空港には定刻より20分ぐらいの遅れで到着した。

プーケット国際空港

飛行機を降りる。ボーディングブリッジをわたってターミナルに入る。タイ国際航空のバンコク-プーケット便は、国内線として搭乗する客と、国際線からの乗り継ぎで、税関が終了していない客が混載状態だ。そこで、降りたところで、預け荷物受け取りが別々になる。普通の国内線として乗った客の荷物は国内線ターミナルから出るが、国際線からの乗り継ぎ客は、国際線ターミナルのターンテーブルから荷物が出てくるのだ。自分がどちらかを把握していないと、荷物を受け取り損ねるので注意が必要だ。係員が、バンコクで服に貼ってもらったステッカーで、乗客を区別してターンテーブルへの経路を案内してくれる。なので服に貼ってもらったステッカーは、そのままにしておいた方が無難だ。また、同じ便に乗っても、出てくるターミナルが状況によって、国際線と国内線に分かれるので、出口で待ち合わせをするときは、どちらから出てくるのか間違えないようにしないといけない。

ややこしいようだが、新しい国際線ターミナルができる前は、もっとややこしかった。いったん国内線用受取所を素通りして出てから、国際線用受取所に逆走して入って荷物を受け取るという、一見さんには超絶わかりにくい上に、セキュリティーもへったくれもないようなシステムだったので、かなり改善されたと思う。

何度か来ているので、特に問題なく国際線ターミナルのターンテーブルへ。そして荷物が、無事、ターンテーブルから出てきた。一安心。バンコク-プーケット便は、乗った便の後も何便かあるので、積み遅れただけで、行方不明になっていなければ、だいたい次の便で来ると思う。それでも手続きやら、港まで運ぶ手配やらでとても面倒だ。明日まで着かないとなると、スピードボートに乗せるなどして、クルーズ船まで運ぶ手段を考えねばならず、初日は撮影ができない可能性も出てくるところだった。本当によかった。出口を出る。ドライバーさんと合流。港に向かうバンに案内してもらう。案の定、先ほど隣に座っていた人もいた。改めて挨拶。やっぱりダイバーはダイバーのにおいをかぎ分けることができるのかもしれない。

タプラム港。そして出航。

バンは一路、国道4号線を北上し快調に飛ばす。ほどなくプーケット島を出てタイ本土にわたる。道は舗装の質がよいので快適だ。1時間ほどで到着。現地時間20:30。懐かしい。1年4ヶ月ぶりだ。港には今回乗船するハレルヤ号が接岸している。シミラン諸島をまわるダイビングクルーズ船の中では最大級の大きさを誇る。

利用するサービスはビッグブルーダイビング。このショップは日本人部門と欧米人部門があって、船にはいろいろな国籍の人が乗ってくる。荷物を積み込み、乗船。今回は日本人と外国の方半々ぐらい。国籍はアメリカ、カナダ、イギリス、デンマーク、韓国と様々。日本人チームと外国人チームで分かれてブリーフィングを聞く。潜るポイントが少し変わった。国立公園の入園料が少し上がった。ゴミの捨て方がちょっと変わった。飲み水を入れるために配られるペットボトルが金属製水筒に変わっていた。ちょっとずつ変わっていた。

部屋割りを聞く。ここまできたら予感はしていたが、やっぱりプーケット便で隣だった男性と同室だった笑。スタンダードの客室は2人相部屋。相談して2段ベッド上下を決める。今回は下。機材のセッティング、カメラのセッティングをする。途中で夕飯が出てきたので食べる。ここでビールといきたいところだが、酔ってセッティングするとろくなことが起きないので、セッティングが終わるまで我慢。そして22:00出航。出航時には、安全祈願のために船首で爆竹を鳴らすのがタイの船の習わしだ。それを見学して一緒に安全祈願と楽しい旅を祈る。カメラセッティングも終わったので、今回同行する方達と合流し乾杯した。これから5時間かけて、シミラン諸島に向かう。ほろ酔い気分にとどめ、ベッドに入り就寝した。明日の朝にはダイビングサイトには到着しているのだ。

2日目に続く

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