パプアニューギニア、ダイビングの旅in ケビエン:2日目

ケビエン
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朝食

6:00起床。朝食は7:00からだ。身支度をして、昨夜サボったカメラ機材の準備をてきぱきとする。準備が終わり、レストランに向かう。朝食はリストの中から自分の食べたいものをオーダーするスタイルで、食パン、ソーセージ、ベーコン、オムレツをオーダーした。コーヒーはセルフサービスだ。

食事をしていると、昼食と夕食のオーダー用紙がまわってきた。昼食も、夕食も基本的にメインの食材が肉か魚かを選ぶスタイルだ。本日は、昼食に牡蠣フライ、夕食に鶏肉料理を選んでおいた。

1本目:アルバトロス・パッセージ Albatross passage

朝食を食べ終わり少し休憩した後、早速ダイビングの準備にとりかかる。重器材をレンタルする予定なので早めにダイビングステーションに行き、器材のサイズ合わせをする。そこそこ新しく状態のよさそうな器材だ。ボートの留めてあるビーチに行き、荷物をボートに積み込む。朝の海水に足を浸すと心地よい。ボートの丈は低く、ルーフの裏のネットなどもなく、波がかからない場所はほとんどないので、ぬらしたくない物を持って行く場合は防水バッグが必須だ。器材のセッティングは自分たちでしたり、時間があるときはスタッフがやってくれたりだ。

出航は8:30。すべての器材を積み込み、いざ出発。目的のポイントまでは20分程度だ。内海は風もなく、鏡のような状態で快調にボートを飛ばす。西に向かって出たボートはすぐに南に進路を変え、島と島の間の細いパッセージを進む。パッセージの岸は地上はマングローブ、海の中はサンゴでできており、鏡面のような海面にマングローブが映り込み、さらにサンゴも透けて見えるという独特の美しい景色を作り出していた。ここも半水面や水面見上げの写真を撮ると面白いかもしれない。パッセージに沿って進み開けた海に出たところでボートは止まった。

記念すべきケビエン1本目のポイントはアルバトロス・パッセージ。ここはケビエンの中でも特に代表的なポイント。ケビエンの海は、ニューアイルランド島とニューハノーバー島に挟まれ、小さな島が点在する浅い内海と、その南側のビスマルク海、北側の太平洋に面した外海の海域で構成されている。アルバトロスパッセージは内海が細い海峡を通って南のビスマルク海に出る出口にあたるポイントだ。その出口が10m弱の浅い海峡から外海向かってがくんと30mを越える深さに落ち込んで、出口を横断するようにウォール(崖)を作っているような地形になっている。ここに外海からの内海への流れがあたっているときに、潜るのが基本だ。外海の透明度の高い海水により視界はクリアになる。そして流れが崖にあたるところに魚が集まってくるため、この流れの時に崖に沿って海峡の出口を横断していくとたくさんの魚が見られる。

期待を胸にエントリー。透明度よし。が、流れは外から内だが緩やかすぎる印象。これはのんびりダイビングになりそうな予感。まあ、初日1本目なのでチェックダイビングということで、とりあえずよいということに笑。崖を左手にみて崖に沿って進んで行くコース取り。

ソフトコーラルの元気な壁。

カラフルなフエダイの仲間達がソフトコーラルのスロープに群れていた。

ナンヨウツバメウオの一群とすれ違う。

崖と言っても垂直に切り立った崖だけではなく、なかなか変化に富んだ地形で飽きることはない。ハードコーラル、ソフトコーラルともに元気だった。流れがあたっていない分、魚影の濃さと、大物に関してはお預け状態ではあったが、それでもここに潮があたって魚がぐるぐる回る様は想像でき、ポテンシャルの高さは十分に感じることができた。

ダイビング終盤は深度を浅くし流れに沿ってパッセージに少し入っていく。途中、オヤビッチャが至るところで岩に卵を産み付け、おびただしい数が群れているエリアに遭遇。岩に張り付いているのだけでなく泳いでいるのもほとんどオヤビッチャだった。

最後は白い砂地の波紋を眺めながらエキジット。

2本目:バミューダドロップ

ボートを島沿いに少し移動し、水面休息。タンクを交換し2本目へ。2本目もビスマルク海に面したウォール。ガイドさんが、ここはマクロポイントというのでレンズも交換した。流れがほとんどない時間になったのでボートはブイに留め、壁沿いを進んでタンクの残量が半分になったら引き返してボートに戻ってくる計画。帰りの方が浅いところを行くので空気は十分に余るはずだ。

エントリー。予想通り流れはほとんどなかった。のんびり進む。いたるところに花のようなサンゴが生えているのが印象的で、これを背景にした作品の撮影を楽しんだ。

そのほかウミウシ各種、カエルウオ、ニチリンダテハゼなどもいてマクロ生物観察の楽しいポイントだった。ニチリンダテハゼのいたオーバーハングには2m超える大きさのエイもいてうれしいサプライズ。最初に発見して、グループのみんなに伝えたのだが、みんな小さな物に目が慣れすぎてしまって、認識してもらうのにしばらく時間がかかった笑。のんびりした散歩を堪能して満足の内にエキジットした。昼食を取るために島へ戻る。

昼食

一旦島に戻って、着替えをしてレストランへ。牡蠣フライ定食。これがまたおいしい。まさかパプアニューギニアで牡蠣フライが食べられると思っておらずうれしい驚きだった。そしてさらにうれしいのは、おかわりができることだ。食べ終わるとスタッフの方がもう少し要りますか?と効いてくれる。おなかいっぱい牡蠣フライを食べて大満足。

亀の放流

午後のダイビングは14:30出航の予定だったが、この日は、保護していたアオウミガメを14:15に放流するとアナウンスがあり、その見学をしてから出航することになった。

出航するビーチに近いところに大きな桶のようなタンクがおかれており、その中に片方の前肢失った小さめのアオウミガメが1匹泳いでいた。

オーナーのアンジーさんによると、見つけたときにはやせ細って甲羅と骨と皮だけのような状態で弱っていたそうだ。タンクの中でえさをやり、十分に肥えて育ってきたので放流することになった。タンクから出す前にえさを欲しいだけ与え、タンクから出す。

放流する前に記録を取る。

また前肢にタグをつけ、組織を一部採取する。研究機関にDNA試料として送付するとのこと。これでまたどこかで発見されたときの追跡が可能になる。

そして放流。あっという間に見えなくなった。自然は厳しいが元気に育って欲しい。

3本目:ボトルショップ

アオウミガメを見送った後、14:45頃出航。ケビエンの町の方へボートを進める。このポイントはまさに町の船着き場の岸壁を潜るポイント。名前の由来は、港から投げ捨てられたガラス瓶がたくさん落ちているから笑。透明度もそれほどよくなく、ゴミと砂と泥にまみれたポイントである。きれいな南国の海を求めている人には全く向かないポイントだが、このような環境には、へんてこな形をしたユニークな生き物が多く、また瓶の中をかわいい小さな生物がすみかにしている様子が観察できたりと、生物観察の好きなダイバーにはたまらない。

エントリー。やっぱり、透明度はかなり悪い。桟橋の柱がよい魚礁になるので魚は多い。ポイント名通り、瓶やゴミはたくさん落ちている。瓶の中を一つ一つ確認していくが、魚の住んでいるボトルは見つけられなかった。浅いポイントのためダイビング時間をたくさん取ることができる。ゆっくり生物を観察してエキジット。

一路島に戻る。

4本目:ハウスリーフ

このリゾートでは3本のボートダイビングが終わった後、ハウスリーフで無制限のビーチダイビングをすることができる。3本目から帰ってきた後、早速潜る。今回は少し特別な目的を持って潜った。このリゾートはかなり小さな小さな島で、うまくいけば珊瑚礁と島の、いかにも南国リゾート風の半水面写真が撮れるかもしれないと考えていた。その撮影ポイント探しをするのだ。日中はダイビングで遠征してしまうので、午後遅めの時間に日光があたる場所でいい場所がないか探そうと思っていた。ボートの出るビーチから海に入る。午後のスコールで虹できていたので撮影。

その後潜水開始。日光の当たる方向を目指して島を回り込むコースを取る。地図を見る限りではそのうちサンゴが出てくるはず。しかし行けども行けども砂のエリアばかりで、思い描いている感じにはならない。加えて、流れがアゲインストで進みにくい。幸いとても浅い場所を移動しているだけなので、水面に浮上して場所を確認。すると思ったほど回り込めていないことが判明。小さい島とはいえ、流れもあって、ここからのエントリーでは移動に予想以上に時間がかかると判断し、明日別の場所からのエントリーで再挑戦することにした。ただ、なにも成果がないのは寂しいのでその場で夕陽を撮影して、ビーチに戻った。これにて本日のダイビングは終了。

夕食

夕食は19:00から。器材を片付けて、シャワーを浴びてすっきりする。肌の露出部に虫除けを塗る。レストランはオープンエアなので蚊よけ対策は必須だ。今日は18時頃まで海にいたので、みんなぎりぎりの時間にレストランに集合。ビールを開け乾杯。朝の内にオーダーした鶏と野菜の炒め物をいただく。中華のような日本人好みの味付けで食べやすくおいしかった。もちろんおかわり笑。魚をチョイスした人にはたたきののったパスタが運ばれてきた。こちらもおいしそう。また酒のつまみ的に刺身が饗された。Mackerelだと言っていたので見た目は日本の鯖の刺身とは違うような気がするが、鯖の仲間の魚のなにかなんだろう。なにかはともあれとてもおいしい。きちんと醤油とわさびもありうれしいサービスだ。

食事とともにお酒もすすみ、すっかりいい気分になった。みんなとのお喋りもたのしみ、満足の内に一日が終了した。

3日目に続く

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