コモド諸島ダイビングクルーズ2019:3日目,4日目

コモド
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2日目

ピンクビーチ Pink beach

実は今回、大好きな水中写真家さんのチャータークルーズに参加させてもらっている。そのため通常のコース取りとちがって、その写真家さんのお気に入りポイントを重点的に、というか、お気に入りポイントのみをまわるというクルーズなのだ。ダイビングの楽しみ方は、大物を見る、珍しい水中生物を観察する、ただただ水中を漂う感覚を楽しむ、美しい景観をみる、トンネルなどの面白い地形で遊ぶ、などいろいろあるが、このクルーズでまわるポイントは当然ながら写真を撮るのが一番の楽しみになるようなポイントばかりだ。

2日目のポイントはピンクビーチ。ここのみ4本。写真を撮る人にとってはかなり面白い場所。しかし、カメラをやらない人から見ると、1時間壁に張り付いているだけの変態ダイブなので通常のクルーズで4本は潜れないが、写真家さんのチャーターなのでやりたい放題笑。

何がそんなにいいのかは言葉よりも写真の方がわかりやすいかもしれない。今回の写真ではないがこんな感じ。

壁そのものが、カラフルなホヤや、そのほかの生き物でびっしり覆われていて、何を撮ってもメルヘンな背景になる。カラフルでかわいい写真が撮りたければここだ。

そして今回の写真。毎回同じように撮っていては面白みがなくなってしまう。今まではとにかく光をあてて明るく、ふわっとして、カラフルでかわいい写真をと思っていたが、ちょっとちがう物に挑戦しようとした。

やっぱり撮ってしまうホヤの壁。光の強さと当てる範囲をおさえて、カラフル写真にも引き締まった感じを。

今回心惹かれたのは壁に咲く花。サンゴの仲間。動かないのでじっくり時間をかけて。かわいい、よりも大人な感じを目指してみた。

もちろんウミウシとのコラボも撮影。奥まったところに光を当てないか当てるかで全然出てくる色がちがって面白かった。今回は光を当てないことで出る色があることがわかったのが収穫。

1本1時間。水面休息2時間。食事をしたり、バリコーヒーを飲みながら本を読んだり談笑してくつろぐ。ワイドレンズがないので証拠写真のみだったが、2本目のエントリーでまさかのマンタ登場のサプライズも。1日4本。計4時間壁に張り付いての変態ダイブを終了した後は、楽しい飲み会の時間で1日が終わった。満足である笑。

3日目

朝起きてデッキに出てみると、そこには予想とは違った景色が広がっていた。予定では3日目は南コモドで潜る予定だったが、見える景色は北コモドの海だ。ここ数日強い南風が吹いていて南に行くことができなかったのだ。北コモドの海はザ、南の海の珊瑚礁というイメージ。それに対し南コモドの海中はへんてこりんな生き物がおおくて、景観も原始のジャングルと言ったイメージ。他の海では見られない世界でとても楽しみしていたので残念だ。しかし、自然相手なのでしかたない。気を取り直して北コモドの海を楽しむことにする。まあ、どちらにしても素晴らしい海なので、潜れば最高に楽しいのだ。

ギリラワチャネル Gili Lawa channel

1本目はギリラワチャネル。1日目に書いた、いつも潜るお気に入りの海峡ポイントだ。

西から東への流れの時に入る。ここの特徴はチャネル中心部の激流ポイントとその前後の美しい白砂とサンゴの庭だ。チャネル中心部はものすごい激流でジェットコースターのようだ。それでこのポイントにはショットガンという別名もついている。

エントリーすると、まず美しい白砂の海底と珊瑚礁が広がる庭園だ。ゆったりとした時間が流れる。チャネルの激流に疲れて休みに来たのか大物のロウニンアジもときどきこの庭園に姿を現す。

庭園をゆっくり堪能した後は、流れにのって激流ポイントに近づいていく。チャネルの激流も一つの楽しみだが、一番の見所は最激流になるちょっと手前にある、北側のウォールだ。カラフルなソフトコーラルが咲き誇り、ハナダイが乱舞する岩。そして浅めの中層をロウニンアジたちが編隊を組んで飛んでいる。

ここの撮影ベストポジションは、ソフトコーラルの岩を少し下に眺めるぐらいの中層だと思う。 海底付近だと流れも弱くソフトコーラルの壁は近くて美しいが、たいていロウニンアジの編隊が遠すぎるのだ。肉眼では海底近くからで十分に迫力を楽しめるが、カメラで撮るとロウニンアジが豆粒になってしまう。 強い流れの中、中層に浮いて位置をキープするためには、強いフィンキックが必要だ。そして体力も必要だが、自分の体力以上の流れに捕まらないように気を使うので神経も使う。しかし、その分うまく撮れた時の喜びは大きい。

見所のウォールを堪能したあとは、壁を離れてなるべく流れに流されないようにして海峡中央に向かって行く。最激流ポイントの海底は浅くなっているので流れに任せて急浮上にならないよう、海峡中央に向かう過程で徐々に水深を上げておく。最激流ポイントと同じ深度にまで浮上したら一気に流れにのって最激流ポイントを通過する。激流に乗って行くのは快感だ。

激流乗りを楽しんでいると、最激流ポイントの海底にフックとロープをかけて、人間凧状態になっている欧米人チームとすれ違った。通常、このフックとロープは流れのある場所で泳がなくても流されずに、景色や回遊する魚を楽しむために使う。しかし、ここは激流過ぎて、魚もいなければ、景観も殺風景。激流を体感したいのだろう。流れに逆らって、顔を横に向けたとたんマスクが吹き飛ぶほどの激流の中、物好きな人たちだ。

激流ポイントを超えると再び、庭園のような風景。激流の中の興奮を静め、ゆったりとした気分となってダイビング終了。潜水時間59分。最大深度18.6m。平均水深 11.1m。

クリスタルロック Crystal Rock

2本目は北コモドの有名ポイントクリスタルロック。大きな岩礁と、離れ根からなるポイント。離れ根のオレンジ色のソフトコーラルが美しい。

今回は離れ根からエントリー。以前写真展に参加した時に出展した作品を撮った思い出の場所。そのときの作品。

今回は少し流れがあって賑やかな印象。いろいろ考えて粘ってみたけど、これだ、という感じにはならず、ひとまず記念撮影だけはしておいた。

離れ根を離れてメインの岩礁へ。今回は離れ根とメインの岩礁の間が面白かった。1匹1匹は平凡な種類でも、たくさんの種類が集まれば、ストーリーがでてくる。クリスタルロックは景観の表情も様々で泳いでいて楽しくなるポイントだ。

メインの岩礁を回り込む。カラフルな岩肌と魚のコラボがうれしい。

岩礁のトップにはギンガメアジの群れ。

岩礁の反対側はややサンゴのしがいが積み重なったガレ場。ここをカスミアジやロウニンアジなどの大型のアジが泳ぎ回る。

1本のダイビングで移りゆく景観を十分に楽しんでエキジット。潜水時間58分。最大深度24.4m。平均水深 14.6m。

バトゥ・ボロン Batu Bolong

3本目は再度バトゥ・ボロン。今回3回目だ。ここも何回潜っても面白い。タイミングとして潮の変わり目直後で潮が弱いので、今までとちがい、潮の上流から入って、少し遊んでから潮の陰に回り込む計画。3回目なので気分を変えて、違うレンズでチャレンジ。

エントリー。南側から。ついつい撮ってしまうタテジマキンチャクダイのポートレート。

タテジマキンチャクダイには太平洋型とインド洋型がある。太平洋型は背びれの一番後ろが長く伸びていて、インド洋型は丸まっている。コモドの海は北は太平洋に、南はインド洋につながっており、両方の型が同時に見られる。そんなちがいを見ながら潜るのも面白い。

岩礁を回り込んで反対側へ。反対側は夕方の捕食の時間とあってなんだか騒がしい雰囲気だった。あちらこちらで捕食者であるロウニンアジやカスミアジが、リーフぎりぎりを泳いで捕食の機会を狙っていた。

ダイビングも終わりに近づき水深を浅くする。浅場にナポレオンフィッシュの子供がいたのでポートレート的に。

やはりバトゥ・ボロン面白い。潜水時間61分、最大水深21.1m、平均水深12.6m。

ダイビングが終わり、いつものようにビールの時間が過ぎていく。明日は最終日。明日も北コモドだろう。まだ潜っていない人気ポイントキャッスルロックに潜るはずだ。

最終日に続く

今回お世話になったダイビングサービスさん

Dive Dream Indonesia
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