プエルトガレラダイビング日記:4日目。ベルデ島

プエルトガレラ
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1日目移動とホテル編

1日目ダイビング編

2日目

3日目

4日目

5日目と最終日

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早朝

6時起床。今日はベルデ島に遠征の日だ。ショップには7時15分に集合とのこと。琴さんが朝食の時間をいつもより早めてくれて、6時半には用意できるようにしてくれた。今日の朝食は洋食。遠征用に、コーラや水、ポテトチップスをクーラーボックスに入れたものを用意してもらった。本日のガイドのMikeさんがクーラーボックスを運びに来てくれた。昨日までのMacMacさんは家族のパーティがあるので今日はお休み。実はMacMacさんも本名はMichealと言っていた。なぜかわからないが自分はMacMacと呼ばれるようになっていたと。Mikeが2人は紛らわしいので、その方がいいと思うが、MickやMickeyじゃなくてMacMacは独特な感じはする。今日は昼の休憩時間が短くなる可能性があったので、午後用のレンズとセットも防水バッグに入れて出発。

ベルデ島

ショップに移動。ゲストはいつものロシアの若者と、昨日一緒に潜ったアメリカから男性2人。船に乗り込む前に、簡単なブリーフィングを受ける。ベルデ島(Verde Island)はマニラのあるルソン島とミンドロ島の海峡のちょうど真ん中にある島で、プエルトガレラからは海峡を東に進んだところにある。実際のダイビングポイントは島の海岸ではなく、島の南島にある離れた岩礁になる。1本のダイビングで1周できるくらいの大きさで、1周ぐるりとドロップオフとなっている。常時どこかの面は流れを受けていて、潮あたりでは大物が狙える。ただし流れのあたる場所では島から離れてしまう流れに捕まらないようにだけ注意が必要である。僕はハナダイの美しい景観狙いなのでマンツーマンのガイドであることもあり、浅めの深度で好きなように時間をとるプラン。

7時半頃に出航。いつものように外海にでてプエルトガレラの半島を右に見ながら東へ進む。半島を越えてひたすら東へ。天気はまずまずである。波もそれほど高くはない。海面の色をチェックしながら時間をつぶす。やはり、緑がかっているのでそれほどよくはないが半島を離れると少しだけ色がよくなってきた印象があった。出航して1時間半ほどでポイントに着いた。

1本目

1本目。素晴らしい景観である。透明度は完璧ではないが昨日のキャニオンズよりよい。流れも適度で心地よい。ダイブサイト全体がキンギョハナダイのただ事でない密集度である。その中でも特に密集度が高く、絵になりそうなところを夢中で撮影する。マンツーマンなので、はぐれることやほかのダイバーの邪魔になっていないかなど、何も気にすることなく没頭。ときどきガイドのMikeさんが、撮りたいところの画角に入っちゃうのはご愛敬。とにかく密集度がすごくて、撮ればとりあえずカラフルな背景になるのはあたりまえ、といった感じだったので、それプラスアルファを考えての撮影したいと思い、いろいろ試行錯誤してみた。

安全停止前には大きめのカエルアンコウも3匹登場。2匹と1匹がほんの1mの位の距離でいたので、Mikeさんが1箇所に集めようとしてくれたが、その1匹が、絶好の位置に絶好の向きでいたのであわてて、そのままで!の合図を送る。2匹の方は証拠写真程度に1枚撮っておき、絶好の位置の1匹に集中した。撮れた写真をモニターでMikeさんにみせた。笑顔と両手のOKサインが返ってきた。喜んでもらえた。そのままで!のサインを送ったのも納得してもらえた様子。ガイドさんがせっかく気を利かせてくれてたのを、制止したので納得が必要だ。ダイビングを10倍楽しむためには、ガイドさんに気持ちよく仕事してもらうのが重要だと思う。

泳いでいる魚の動きを、自分との位置関係や、他の環境のとの兼ね合いで予想したり、自分の位置を調整していい位置に誘導して、狙い通りの位置で撮れたときはうれしいが、じっとしているものを動かしてまで、いい写真撮りたいとはあまり思っていない。そういう意味でも、たいていじっとしているカエルアンコウがあの位置にいたのはラッキーでとてもうれしかった。カエルアンコウで予定外に時間が長くなり1時間弱のダイビングになった。十分に堪能してエキジットした。

2本目

2本目は少し位置を変えてエントリー。流れの上流からポイント周りを流され、激流地帯を越えて岩礁の裏に回る計画。途中気になるところで立ち止まって撮影。

流されていきコーナーに近くなると流れの勢いが増す。流れと同時にキンギョハナダイの密集度も増す。コーナーは激流だった。しかしここが一番美しく、ダイナミックなのだ。中型大型の捕食者も集まっている。何度もコーナー手前から流されながら、コーナーギリギリまで近づいて、また手前に戻るを何回か繰り返す。自力で流れに逆らって戻れるポイントまでぎりぎりまで近づいてシャッターを何度も切る。最後にコーナーに魚が集まっているタイミングを狙って、コーナー越えしながら撮影。

コーナーはとても激流で、岩に掴まっても戻れなそうな感じだった。流れに逆らって顔を横に向けたらマスクが吹き飛ぶレベル。コーナー越えの瞬間岩陰に潜んでいた、1.5mはありそうなでかいロウニンアジと至近距離ですれ違う。シャッターは押したが、とても撮り方を考えている余裕はなかった。流れに乗りつつ、流れで岩礁からふき飛ばされないようにコース取りして、流れの陰となるコーナーの反対側に着地することに集中する必要があった。

うまく着地できたのであたりを見渡す。頭上は激流のなかキンギョハナダイがぐるんぐるんもみくちゃにされて渦を巻いていた。まるで洗濯機の中だ。そのときは余裕がなかったが、動画も面白いかもしれない。

コーナーを越えてからは、のんびりダイビングでリラックス。前半で体力を使ってしまい集中力がなくなってしまったのでふわふわと浮遊感を楽しんで終了した。

船に上がると、一路プエルトガレラへ戻る。船が走ると風が出てロシア青年はやや寒そうだった。僕は平気。おそらく20年ぐらいで徐々に装備された、「内蔵ドライスーツ」のおかげだろう。快適にクーラーボックスに入れてもらったコーラを飲みながら、クルーズを楽しんだ。フィリピンの北の方は1月2月は意外と気温が涼しく、水温も3mmウェットでは寒い。5mmウェットとフードなら、まずまず快適なくらい。ボートには温水につけたタオルのサービスがあって、これはなかなかよかった。もう一つ魔法瓶にお湯をいれておいて、紅茶やコーヒーが飲めるサービスがあったら、もっとうれしいかもしれない。

午後

1時過ぎに港に到着。午後は2時から。宿に戻るにはちょっと時間が短いので、ショップのレストランで食べることにした。クラブサンドウィッチを選択。おいしかった。フライドポテトも付いていてなかなかのボリュームだった。また内蔵ドライスーツが強化されるにちがいない。食事を手早くすませ、レンズのセッティングを替える。そのあとMikeさんと午後のポイントの相談。内海の砂地に少々飽きてきたので、外海に行けないか交渉。外海のソフトコーラルいっぱいのところで、小さな生き物探して撮るのも面白そうと思っていた。みんなと相談してみるねーといっていたので、そこそこ期待して待った。

午後1本目。オランウータンクラブ

出航時間になって外海いけるよ、との返事をもらった。午後はロシア青年もお休みで、ゲストは僕1人。1人なのに外海まで行ってもらえるのはとてもありがたい。午後の一本目は外海にでてサバンビーチを越えてすぐのポイントに潜った。エビ・カニ・ウミウシが面白い背景で撮影できた。新しいライティング機材の導入でうまくいったかもと思ったのは、オランウータンクラブだ。いままでどう撮っても、イソギンチャクに張り付いている、毛がワシャワシャした平べったい虫のようにしか撮れず、にっちもさっちもいかなかった。今回初めて立体的で雰囲気のあるように撮れたのがうれしかった。スポットライトで撮るのに向いている被写体なんだなと認識した。

水面休憩のち2本目、ピグミーシーホース

水面休息はいつものフローティングバー。昨日までとちがい夕方に訪れたため、すでにカクテルを飲みながら楽しんでいるグループがたくさんいた。そのなか中をウエットスーツで乗り込み、コーヒーを飲んだ。

本日最後はサバンビーチをすこし戻ったところを潜った。Mikeさんがピグミーシーホースが見られるよ、といったので是非にとお願いした。途中気になるところを撮影しながら、ピグミーシーホースの場所へ行った。水深13mぐらいであった。非常に手軽に観察できる深さだ。1人だったので十分に時間をかけて撮影を楽しんだ。ふと見ると他の10人ぐらいのグループが何見ているの?と近づいてきたので、撮影はそこまでにして先頭のガイドさんらしき人に、ピグミーシーホースを指さしてここだよと教えて、その場を去った。エキジット。港に戻る。

宿に戻り、シャワーを浴びる。夕食はもう一度おいしかった葱ダレチキンにした。アップルサンミゲルをいただき、ほろ酔い気分に浸った。明日はダイビング最終日だ。宿のオーナー琴さんと宿の隣の部屋に泊まっている方も一緒に潜る予定。ポイントは再度キャニオンズを希望しておいた。レンズを交換し、就寝。明日も楽しみだ。

5日目と最終日

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