プエルトガレラダイビング日記:1日目。ダイビング編

プエルトガレラ
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1日目移動とホテル編

1日目ダイビング編

2日目

3日目

4日目

5日目と最終日

到着日は午後から2本の予定。13時に迎えが来ることになった。宿のオーナーのモルテル琴さんに、午後はどんなポイントなのかを聞き、マクロレンズでセッティングすることにした。マクロレンズというのは、簡単に言うと小さなものを撮るためのレンズだ。今回の撮影旅行での楽しみの一つは新しいライティング機材を導入したのでそれを試すことだ。最近カメラ派ダイバーに大人気(個人的印象だけど、たぶん間違っていないと思う笑)のRGBlueという水中ライト。そのシリーズのうち、System03プレミアムカラーを購入した。一台で小さな2つのライトの光を様々な角度で被写体にあてられる。ストロボだと光が広範囲にわたってしまうので細やかな光の調整は難しかった。その制約もそれはそれで面白いのだが、より自由に光が当てられることによって、今までできなかった表現ができそうだ。より細い光でスポットライトのようにするキットや、カラーフィルターも入手したので、撮影のバリエーションがかなり増える。とはいえ実際に使ってみないとどれが実用できるアイデアかわからないし、やってみて思いつくこともある。今回の旅行で試してみたいことは山のようにあった。

昼食前にせっせとセッティング。セッティングして試しに電源を入れてみて、初めて失敗に気がつく。RGBlueのバッテリーが充電されていなかった。購入して自宅でケースを開けて、にやにやわくわくしたところまではよかったが、バッテリーのチェックはしていなかった。撮影は準備100%でなんぼというのに、相変わらず詰めが甘い。あわててできる限り充電することにして、コンセントにつないでおいた。まあ、もう自分では頑張りようがないので、コンセントとバッテリーに頑張ってもらうことにして食事にすることにした。食事はペペロンチーノ。サクッといただいて部屋に休憩しに戻る。深夜便での移動日は体力温存が大事なのだ。

休憩後まもなくドアをノックする音がした。出てみると琴さんとガイドのMacMacさんがいた。まだ12時半だけど、2本潜るので早めに行きましょうとのこと。海外ダイビングで予定が早まるとはなかなかない展開(笑)。充電時間を稼ぎたい時にかぎってこうである。世の中うまく学べるようにできている。とはいえ現地ではガイドさんに従っておくと海でいいこと起きるというジンクスを固く信じているので、充電はそこまでとして出発。MacMacさんがカメラ以外の器材をショップまで運んでくれた。

ショップは歩いて3分。港のすぐ隣にあった。バッドラズダイブリゾート。ショップにはDay Day Dive(天天潜水)の看板もある。関係性はよくわからないが、同じ場所で同じボートにどっちのロゴもかいてあるので同じショップみたいなものだと勝手に解釈した。12月にオリエントパールリゾートを予約した時には提携先はちがうダイビングショップだったはず。旅行数日前に必要な現金を確認するために再度ホームページを確認したらなんだかショップが変わっている様子でおやっ?と思っていたが、やっぱりショップが変わっていた。ガイドさんは変わらずだったので、なにか事情があるのかなとは思っていたが、どちらにせよダイビングができて、日本人好みのガイドをしてくれるガイドさんが変わらず対応してくれるので、何の問題もない。むしろまえの提携先はボートで15分ぐらいのところだったので今の方が便利である。事情はあとで琴さんに聞くことができたのでのちほど。

ショップで器材の準備をして出発。バンカーボートに乗り、フェリーが着いた港から湾内に出て行った。バンカーボートとは細いボートの両側に竹を浮きとして設置してひっくり返らないようにバランスをとるようにしたボートで、フィリピンではとてもよく見られる。プエルトガレラの海は小さな半島と2つの島に囲まれた内海とその外に分けることができるが、フェリーの着くムリエ港は内海の一番奥にある。午後は風が強いので内海に行くことが多いそうだ。本日午後の客は僕1人。ガイドのMacMacさんとマンツーマンダイブだった。新しい撮影機材を試すにはとてもよい状況だ。水中で自分の好きなように時間が取れる。

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Giant Clams

1本目のポイントGiant Clams。シャコガイがたくさんいることから名付けられた。今回はシャコガイには目もくれず、砂地で小さいもの探しをしようということになった。エントリー。寒い。水温は24度だった。琴さんに今週は透明度がいまいちだと聞いていたが、やはりそれほどよくなく10mない感じ。マンツーマンでガイドさんを見失うことはまずないし、小さいもの撮影の時はそれほど影響ないのであまり気にはならない。早速、RGBlueの電源を入れる。バッテリーは残量20%から50%の時の表示だった。いつまで保つかはわからないけどとりあえずいろいろやってみることにした。

まずはまんべんなく光を当ててみる。明るい。1灯であてられる範囲は結構広い。発色も鮮やかにみえる。実際のストロボとの発色のちがいは水中では確認できないので上がってからが楽しみだ。透明度が悪いと水中も暗いのでオートフォーカスも合いにくくなるが、このライトがあれば何の問題もなくなる。これでかなり撮影がやりやすくなるなと実感。

次にスヌート撮影を試す。細い光を使って、スポットライトをあてたような写真ができる。ライトはカメラに固定されているのでカメラを動かすとライトも動く。スヌートの光は細いのでカメラを被写体に向けた時に意図した位置に光が来るようにするにはちょっと慣れが必要と感じた。ちんたらしていると生き物は動いていく。とりあえず繰り返し試して勘を養わないといけない。ライトのバッテリーが残量がかなり怪しくなり、だましだまし使いながら1本目終了。

San Antonio Bay

2本目はSan Antonio Bay。ここも似たような砂地だ。ライトはずっとつけているわけにはいかないので、フォーカス用に撮影時だけONにすることにして、スヌートなど点灯時間が長くなってしまう撮影方法は明日の楽しみとした。ここも珍しい形のウミウシがいたり、魚がいたりおもしろい。砂地は面白い生物の宝庫だ。このポイントは特にタツノオトシゴがうようよしていた。すこし大柄なタツノオトシゴでセッティングした100mmのマクロレンズでは少し離れないと全体像は撮れない。しかし離れて撮るには難しい透明度だ。撮れるは撮れるのだがすこしもやっとした印象になってしまう。これはコンディションのいい時の課題として今日は終了しエキジットした。

MacMacさんよると先週はコンディションがよくて透明度が20-25mだったと。その代わり水温は21℃だったそうだ。1月後半から2月前半は少し水温が下がる。透明度は1月から雨がさえ降らなければ上がってくるとのことだったが、わりといいとのことだが安定するのは3-5月らしい。琴さんにもそう聞いていたので2月でいいかな思ったが、運悪く雨にあたってしまったようだ。

宿に戻りシャワーを浴びる。心地よい風に吹かれながら、アップルサンミゲルを飲む。本日の夕飯はトマトサラダ、なすの煮込み、とりの葱ダレ。とりの葱ダレがとてもおいしかった。食べている間に日が暮れた。19時には部屋に戻り、画像の整理を始めたが、深夜便で来ただけあって、すぐに集中力が限界を迎えた。見返してみるとよく撮れたなとおもえるものは残念ながらなかった。新しい機材でバッテリーのこともあり浮ついていたかな。まあ慣れればもう少し落ち着いて撮影出来るだろう。20時にはバタンとベッドに倒れ込み、あっという間に深い眠りについた。

2日目

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