元気を取り戻す!働き過ぎた男性のための漢方薬3種

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疲れた男性のための漢方薬

男性の皆さん、最近お疲れではないですか?

何となく疲れていて活気がない、やる気が出ない、体が冷えて調子がわるい、腰や膝などの関節が痛かったりだるかったり、足がむくんで痛い。のぼせ、耳鳴り、めまい、眠れない、夜の元気もいまいち、なんて症状はないでしょうか?今回はそんな悩みをもつ男性のための漢方薬をご紹介します。

女性の次は男性ですか。安易ですね。

そう言わずに。

夜の元気。。。

察して下さい。

男性のための漢方薬と関係の深い「腎」

男性のための漢方薬と関係の深い臓器は「腎」です。漢方でいう五臓六腑の五臓の一つです。解剖学でいえば現代の腎臓と同じ物を指しています。

いきなりマニアックパート?

理論があったほうが納得しやすいですから。

現代西洋医学で、腎臓の機能は(1)尿を作り老廃物を排出すること、(2)血圧の調節や赤血球を作るためのホルモンを分泌すること、(3)ビタミンDを活性化することと解明されています。

しかし漢方における腎では、現代西洋医学よりも広い機能を持つものと考えられていました。左腎は泌尿器系をつかさどって、体内の全ての水を調節しているとされ、右腎は生殖器系をつかさどって成長・発育、生殖機能の中心と考えられていました。また、腎は「精」といわれる生命活動そのものエネルギーの貯蔵庫とされていました。精は両親から受け継ぐものと、食事から作られるものがありますが、いずれも成長や日々の活動、生殖などのすべての生命活動で消費されて、なくなっていきます。

したがって漢方では腎の機能が異常をきたして機能が低下したり、老化による精の減少や、働き過ぎ、飲み過ぎ、性生活頑張りすぎなど限界を超えてむちゃして、精を消費しすぎてしまうと、生命エネルギーが使えない状態となり、最初に書いたような症状が出てくると考えました。この腎の機能が衰えた状態を漢方では「腎虚」といいます。男性のための漢方薬3種は全てこの腎虚による症状を改善するための処方です。

生命エネルギーのため場所が腎。

腎がエネルギー切れなどでうまく働かないのが腎虚ですね。

加齢、働き過ぎ、飲み過ぎ、性生活頑張りすぎ。。。

現代西洋医学でも、老化や働きすぎやストレス過多で体にダメージがあれば男性ホルモンの分泌が減り、似たような症状を起こすことがわかっていますので、もしかしたら似たような現象を違う目で見ているだけかもしれません。

八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸の使い分け

では腎虚を改善する具体的な漢方薬をご紹介します。八味地黄丸、六味丸、牛車腎気丸です。

この3つの処方に適した人の共通イメージは、

  • 加齢
  • 働き過ぎ、飲みすぎ、遊びすぎなど、とにかく適切に休息をとらず無茶をした
  • ストレス過多

などの原因で、

  1. 何となく疲れていて活気がない。
  2. やる気が出ない。
  3. 体が冷えて調子がわるい。
  4. 腰や膝などの関節が痛い、だるい。
  5. 足がむくんで痛い。
  6. いらいら。
  7. のぼせ。
  8. 耳鳴り。
  9. めまい。
  10. 眠れない。
  11. 頻尿、排尿困難、夜に排尿でしばしば起きる。残尿感などの尿のトラブル
  12. 夜の元気がでない。

などの症状がでている。というものです。こういう症状が出ていて、原因に心当たりがあるようなら、3つの処方のどれかを試す価値があります。

ここまでがだいたい共通

八味地黄丸

ほぼ似たような生薬の構成になっている八味地黄丸、六味丸、牛車腎気丸ですが、少しずつ特徴がちがいます。

まず、八味地黄丸です。これを基準に考えましょう。八味地黄丸は、先ほどの症状全般に使いますが、特に全体的にエネルギーが減って体も冷えて弱々しくなってしまった人のための処方です。

冷えがあるのが大事

牛車腎気丸

牛車腎気丸は八味地黄丸に車前子と牛膝という生薬が加わっています。車前子は利尿薬+痛み止めとして使われ、牛膝は足腰の強化や痛みを止める効果があります。これにより、元気がなく体が冷えている人の中で、とくに下半身を中心とした関節痛や、むくみの訴えの強い人には牛車腎気丸が八味地黄丸よりも向いているとされています。

冷えと足の痛みとむくみ

六味丸

六味丸は八味地黄丸から体を温める生薬である桂皮と附子を除いてつくられた処方です。体が冷えてしまうほどエネルギーがないわけではないけど、腎の一部の機能が低下して、症状が出る人に向きです。エネルギーがすべて枯渇してはいないので体は冷えません。疲れがあり元気がないのは八味地黄丸と共通ですが、むしろ疲れや調子の悪さから、かっかとしてイライラする、のぼせる、めまい、耳鳴り、眠れないなどの一種の高ぶりがメインにでる人に使います。このような高ぶりのある人には温める生薬を使うと余計にかっかとしてしまうため、六味丸のほうが八味地黄丸より適切なのです。

冷えがない人に。

まとめ

ここで各漢方薬に向く人の特徴をまとめておきます。

八味地黄丸牛車腎気丸六味丸
冷えがある冷えがある
関節痛やむくみがある
冷えがない。
イライラ、のぼせ、不眠などがある

似ていますがちょっとずつ違います。

表を参考にして下さい。

いずれの処方も市販されていますので、試してみることができます。ただし、はっきりとした原因の病気が潜んでいることもありますので、心配な方は先に受診をしましょう。また1ヶ月使用しても改善がない時や、どんどん症状が悪化する時は医師の診察が必要です。

生薬の比較など

いつものマニアックパート

八味地黄丸牛車腎気丸六味丸
地黄地黄地黄
山茱萸山茱萸山茱萸
山薬山薬山薬
茯苓茯苓茯苓
沢瀉沢瀉沢瀉
牡丹皮牡丹皮牡丹皮
桂皮桂皮
附子附子
車前子
牛膝

使い分けのところで解説したように非常に似た構成の生薬です。地黄、山茱萸、山薬、牡丹皮はおおざっぱに言うと滋養強壮のための生薬、茯苓と沢瀉は体の水分の調節と尿を増やす役割があります。そこに体を温めるための附子と桂皮、関節痛に効果を出す車前子と牛膝が合わさってきます。

歴史的には八味地黄丸が一番最初に古代中国の医学書に登場します。紀元210年頃です。その次が六味丸で1119年、牛車腎気丸が一番最後で1253年となっています。一番新しい牛車腎気丸でも760年ぐらいの歴史がありますが、圧倒的に八味地黄丸が歴史が古いんですね。

  

  

  

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