インドネシア、バリ島。ダイバーにとっては、島中に潜っておきたいポイントが散らばっている。全部行ってみたいけど、そんなにしょっちゅうは休みは取れない。ということで、1週間の夏休みで一気に回ろうという欲張り企画のシガラジャ編
Day 4 :シガラジャ
朝食をとり、ホテルをあとにする。今日は北部の街、シガラジャの近くで潜る。バリの北の海岸線のちょうど真ん中あたり。マイクロバスにのって1時間ぐらいでダイブサイトに到着。
グーグルマップではシンガラジャとなっているが、カタカナだとうまく表記出来ないのでどっちも間違いではなさそう。SingarajaはSi-nga-ra-jaと音節が分かれる。ngは1つの子音でngaの発音は[ŋa]。今はあまり使われていないけど「カ゚」で表されていた音。singaはライオンでrajaは王様の意味らしい。
海岸ぎりぎりまで田んぼが迫っている。田んぼから10歩で海だった。のどかな景色が心地よい。このダイブサイトは、ビーチから歩いて海に入るビーチエントリーで、主に小さな生物を狙うポイントだ。波は穏やかでエントリーしやすい。ビーチの砂は黒色で、海底でストロボを使っても白飛びしなくて撮影しやすそうでよい。
Puri jati
1本目も2本目もここで潜った。ポイント名はPuri jati。googleで調べてみるとチーク材の宮殿ということらしい。バリで有名なmuck diving(泥ダイビング)のポイントで、面白い生物がたくさんでてくるのでフォト派ダイバーに人気がある。
潜ってみると、それほどドロドロとした感じの海底ではなく、黒っぽいの砂と言ったところ。海底はとても緩やかに深くなっていて、かなりの遠浅なビーチだった。ビーチから50mで深さ10m。そこから先はすこし急になっていく。面白いところは10mまでにある。水温も28℃前後で温かく、エアーがもつ限りのんびりと生物探しと撮影が楽しめると思う。
1本目は小さい生物狙いで。
つきだした口がかわいい。
カサゴの仲間かな。幼魚。透き通ったからだに縞模様がきれい。
たぶんなにかのハギ仲間の幼魚。魚も小さいと形がかわいい。緑の海草の上を行ったり来たりしていた。
ミノカサゴ的な。こちらも若い個体。
こちらも面白い形のカサゴの仲間。
マンツーマンだったのでゆっくりと心ゆくまで撮影を楽しんだ。ダイブタイムは1時間21分。最大深度は10mだった。
ガイドのデレックさん。波紋が美しく、光が心地よいビーチだった。
2本目は少し大きめの生物狙いで。
ルカさんが、しきりに見たほうがいいよ、と言っていたのが、ココナッツオクトパス。和名はメジロダコだ。海に落ちているココナツの皮や貝殻を見つけるとそれをあわせて隠れる習性がある。敵から身を守ったり、獲物を捕らえるときの隠れ蓑にしたり。レンズを大きいもの用に変更して2本目に挑んだ。
埋まっていたタイヤに群れていたゴンズイ。なかなかうまく撮れない。
いた。ココナッツオクトパス。こちらの個体はココナツの皮が多くて、もてあまし気味のようだった。じっと観察していたが、怖がらせてしまったか、やる気がないのか、なかなか皮を寄せて隠れるそぶりを見せず。あきらめて次へ。
2個体目。こちらは期待通りの完成形で登場。これが見たかった。まじめに隠れているのだろうけど、どことなくユーモラスな姿だ。片方の皮が小さすぎるような気もするけど、気にしないでおこう。
のんびりと過ごし、1時間25分、最大深度8m。最後にハタに近づいたら威嚇されて終了。
トランベンへ
Puri jatiでの2本を終了し、荷物を軽くまとめて移動。北の海岸を東へ進んで今日の宿泊地まで移動する。車で1時間半ほどして宿泊地トランベンに到着した。ホテルはPuri Madha Dive Resort。トランベンの有名な沈船ポイントに近いホテルだ。チェックインをすませ、夕方の3本目の用意をした。
3本目は有名なLiberty ship wreck。アメリカの貨物船が沈んでいる。サンセットダイブの時間に潜ってみた。夕方に太陽がよい角度で沈船に光を入れてくれる。沈船がよい魚礁となって魚を集めてくれる。
沈船に集まる魚たちを堪能しながらダイビング終了。海から出るとすぐにホテルの敷地なのがよい。
シャワーを浴び、ゆっくり夕飯を食べて疲労回復に努める。また明日のダイビングに大きな期待をしながら眠りについた。
お世話になったショップさん:http://www.underwatertribe.com/
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